2014年02月13日

鍵泥棒のメソッド

 あっと驚くどんでん返しが作風の内田けんじ監督の最新作。おもしろいのだけど、この人寡作なので、見るのがもったいないジレンマに陥るんですよね。今作は今までと作風を若干かえた感じがしましたが、芸達者な面々に囲まれ、最後まで飽きずに見られました。

 作品情報 2012年日本映画 監督:内田けんじ 出演:堺雅人、香川照之、広末涼子 上映時間:128分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所 イオンネットシネマ 2014年ネット配信鑑賞2本目




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 【ストーリー】
 雑誌社の編集長、香苗(広末涼子)はある事情から結婚しなければならなかったが、相手はまだいない。売れない役者の桜井(堺雅人)は生活苦や失恋のため、自殺をしたが失敗する。銭湯にいった彼は羽振りの良さそうな男・コンドウ(香川照之)が石けんで滑って頭を打ち、気絶するのを目撃。こっそり男のロッカーキーと自分のを入れ替えた。ロッカーの財布の中には大金が入っていた。

 一方、コンドウはなんと記憶喪失になっていた。すり替えられたロッカーに入っていた桜井の荷物から、自分のことを桜井だと思い込んでしまった。一方、本物の桜井は、コンドウのふりをしていたが、そのコンドウは伝説の殺し屋で、ヤクザの工藤(荒川良々)につかまり、殺しの依頼を受ける羽目に。本物のコンドウはエキストラの仕事を始めながら、偶然、出会った香苗と恋に落ちてしまう…。

 【感想】
 内田監督の前2作「運命じゃない人」「アフタースクール」は時間軸を入れ子にしたり、ひねったストーリーを展開し、おもしろいものの一瞬の油断もできませんでしたが、本作はアイデアは奇抜なものの、時間を追った展開になっており、気楽に見ることができました。

 なんといっても堺と香川の芸達者ぶりを楽しめるのがいい。堺雅人と香川照之の組み合わせは半沢直樹でもみられましたが、半沢とまるで違う、だらしなくて何をやっても長続きしないフリーター役の桜井は、こちらのほうが本領発揮と思わせるほど、ナチュラルにはまってます。香川は、殺し屋モードのときは、眉間にしわを寄せるいつもの辛辣な感じですが、自分が桜井だと思い込んだとたんに、にこやかでまるで少年のような笑顔をみせ、芸域の広さを見せてくれました。

 病的に几帳面なコンドウにずぼらな桜井は好対照。しかし、互いの人生が入れ替わるうちに、コンドウは役者の生活がうまくはまっていくのに、桜井は身につかない大金にあたふたして、自分を変えていくことができないのがおもしろい。まあ、殺し屋になれてしまうようではだめですけどね。広末は堅いけどちょっと天然の入った役所で、最近の彼女では珍しいのでは。リーガルハイで堺と共演しているけれど、そことはまったく別でしたね。

 広い意味でラブコメといっていいでしょうか。恋に落ちる瞬間の、ドキューンという銃声には思わず笑ってしまいました。それでいて、入れ替わりでハラハラドキドキさせるサスペンス部分もおもしろく、脚本を担当している内田監督の多才ぶりがよく分かりました。



posted by 映画好きパパ at 09:06 | Comment(0) | TrackBack(1) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『鍵泥棒のメソッド』
Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「鍵泥棒のメソッド」□監督・脚本 内田けんじ□キャスト 堺 雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々、森口瑤子■鑑賞日 9月22日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満..
Weblog: 京の昼寝〜♪
Tracked: 2014-02-20 12:41