作品情報 2014年日本映画 監督:清水崇 出演:小芝風花、宮沢りえ、広田亮平 上映時間:108分 評価★★(五段階)鑑賞場所TOHOシネマズららぽーと横浜 鑑賞日3月9日 2014年劇場鑑賞37本目
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【ストーリー】
魔女がいる世界の東洋のある国の話。魔女の母(宮沢りえ)と人間の父(筒井道隆)をもつ少女キキ(小芝風花)。彼女は魔女になりたかったが、使える魔法はほうきで空を飛ぶことだけ。魔女になるには13歳の満月の日に家を出て、1年間、魔女のいない町で暮らさなければならない。
いよいよ修行の旅に出たキキは、黒猫のジジ(声・寿美菜子)をつれて、島国のコリコの町へ行く。そこのパン屋の女主人、おソノ(尾野真千子)に気に入られ、パン屋の上に住むことになったキキは、空を飛べることを利用して、宅急便屋を始めた。
【感想】
小芝風花は生き生きとした演技をしていだけに本当にもったいない。新人の彼女をもり立てるために、実力派を揃えたのに、演技の発揮のしようがない、薄っぺらいキャラクターばかりで、がっかりしました。尾野真千子と山本浩司の夫婦なんて、山下敦弘監督だったら、いくらでも化けるのになあ。宮沢りえもただかわいい母親としか描かれてなかったし。
演出は清水崇監督なんですよ。日本人で唯一、全米1位をとった監督だけに期待していたのですが…。ホラーでないから腕がふるえなかったんですかねえ。また、脚本の奥寺佐渡子も、僕は「サマーウォーズ」が合わなかったので、これと同工異曲のことをされても… というか、感動のシーンのはずなのに、かなり引いてしまいました。ここで素直に感動できるかが、この映画への評価につながると思います。
ジジを含めて脇役の描写が、結構、不足しているのも疑問。たとえば、前半、キキは成功しますが、ある出来事を機に、ピンチに陥ります。そのこと自体は、王道的な脚本ですが、なぜ、周囲の人たちがそんなに簡単にキキに対する態度が変わったのか、まったく説明不足。動物園の園長(志賀廣太郎)と飼育係(新井浩文)の場面も、うーむ。盛り上げるシーンなのに、アラが見えて仕方有りませんでした。
CGについては、低予算映画だからやむを得ないとはいえ、せめて、空を飛ぶ際の爽快感をもっとだしていれば、印象は変わったろうに。正直、睡魔と戦うのに苦労しました。
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