作品情報 2013年日本映画 監督:水落豊 出演:濱田岳、岡田将生、深田恭子 上映時間:114分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所109シネマズグランベリーモール 鑑賞日3月16日 2014年劇場鑑賞43本目。原作既読
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村
【ストーリー】
琵琶湖のほとりに住む日出一族は、古来、琵琶湖より超能力を与えられ、その力を利用して財閥となり、自宅は日本で唯一お城だった。日出家の分家、涼介(岡田将生)は、同い年の次期当主、淡十郎(濱田岳)が高校に進学するのに伴い、お供に選ばれ、日出家に住むことになった。そこには、当主の淡九郎(佐野史郎)のほか、淡十郎の姉でドSの清子(深田恭子)、日出一族で超能力の師匠の濤子(貫地谷しほり)、ちょっとボケが始まった船頭の源治郎( 笹野高史)が住んでいた。
高校入学早々、殿様然とした淡十郎の天然的な行動に振り回される涼介は頭が痛い。さらに、日出家の宿敵、棗一族の跡取り広海(渡辺大)も同じクラスになり、ことあるごとにトラブルが起きる。さらに、日出、棗を超える謎の力の持ち主が現れ、淡十郎たちを脅かした。
【感想】
原作は既読ですが、結局、この作品は原作のあらすじを追っただけの作品の印象が否めません。まず、実写化するならば、「しゅららぼん」をちゃんと映像化すればいいのに、SEとかで何とかできるでしょう。それがないから、ただ、ドタバタ騒いでいるしか見えない。
また、ラスボスの動機部分が思い切りはしょられたため、ちょっと話が酷くなっているほか、ラスボス戦が思い切りしょぼい描写になってしまったのが痛い。これだったら、わざわざ映画化する必要があったのかな、という気もしなくはありません。
ただ、濱田岳が実にうまい。超然としているようで、小ずるく、小心だけど、心優しいという複雑な淡十郎をきっちり演じている。殿様めいたしゃべり方も妙にフィットしていました。それに、きっちりと受けの演技ができる岡田将生と、どSの清子役の深田恭子が妙にはまっていました。また、どうみても高校生にみえない渡辺大がライバルに見えるというのも笑えました。若手でもちゃんとした人を並べられたのはキャスティングのうまさでしょう。琵琶湖を舞台にしているので、ひこにゃんが出てくるかとおもったら、さすがに出てきませんでしたwww。
万城目作品は京都(鴨川ホルモー)、奈良(鹿男あをによし)、大阪(プリンセストヨトミ)、滋賀(本作)と来ています。まだ映像化されていない作品に「とっぴんぱらりの風太郎」という伊賀(三重)忍者を主人公にした作品がありますが、こちらはどうなるか。監督、脚本次第では、ハリウッド的な予算がなくてもがんばれる気もしますが、やはり大変なんだろうなあ。
【2014年に見た映画の最新記事】