作品情報 2014年日本映画 監督:深川栄洋 出演:櫻井翔、宮崎あおい、藤原竜也 上映時間:116分 評価★★(五段階)鑑賞場所TOHOシネマズ渋谷、鑑賞日4月14日 2014年劇場鑑賞54本目
【ストーリー】
長野県松本市の本庄病院の医師栗原(櫻井翔)は、地方の医師不足で過労を強いられながらも、愛する妻、榛名(宮崎あおい)の妊娠を心の励みに、患者のために過ごす毎日だった。
ある日、栗原の大学時代の親友で、東京のエリート医師の遠藤(藤原竜也)が赴任してくる。旧交を温めたい栗原だったが、遠藤の様子がどうもおかしい。定時には帰宅し、夜間の緊急の呼び出しにも対応しないのだ。一方、栗原の上司の貫田内科部長(柄本明)が倒れてしまう。
【感想】
いくつもの問題を提示しながら、最後はみんな精神論で逃げ込まれてしまったのがとてもいらつきました。医師が大変な職業であり、それでも家族にとっては大切な存在で、いざというときには身近にいてほしいわけです。それを、栗原と榛名のような、聖人君子のような夫婦みたいになれば、みんな解決というのでは、医師に限らず、仕事と家族の両立に現実に苦しんでいる人にとって何の役にもたたないのではないでしょうか。
また、入院した貫田の願いをかなえるために、栗原たち病院スタッフが協力してあることを行うのですが、これって、医師の関係者にはものすごくサービスをしているえこひいきにしかみえません。しかも、天体望遠鏡はなんの役に立ったのかさっぱりわからず。
1も見ているのですが、イライラのうえ、途中で爆睡しました。2は最後まで起きていられたし、丁寧にまじめに作ろうという作り手の考えは伝わってきます。しかし、どうみても、事務長(矢島健一)のいっているほうが、現実問題に対応しているのに、これも医師の精神で乗り越えようというのはなんともかんとも。まあ、映画の世界ぐらいは、建前論の世界でいいという考えもあるでしょうけどね。
櫻井、宮崎の独特の間、かむようなせりふというのは前作から気にいらなかったのですが、池脇千鶴の演じる看護士の東西、大学病院教授の高山(西岡徳馬)ら脇役の演技ははまっていました。看護士役の朝倉あきは所属事務所を退職したので、もしかしたら、これが最後になるのかなあ。似合っていたのにもったいない。また、ベテラン鈴木瑞穂が健在だったのも、思わぬ喜びでした。
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村
【2014年に見た映画の最新記事】