映画だけでなく、テレビドラマもできるようにチェックしています。ドラマ冬の時代といわれながらも、前クールの岩井俊二プロデュースの「なぞの転校生」のように、映画にも負けないクオリティのドラマもありますし、家でお気軽に見られるというのはすごい利点でしょう。今クールでみているドラマを適宜、紹介していきたいと思います。最初は「極悪がんぼ」です。
原作: 田島隆、東風孝広の漫画「極悪がんぼ」 脚本:いずみ吉紘、池上純哉 プロデューサー:後藤博幸、草ヶ谷大輔演出:河毛俊作、林徹 出演: 尾野真千子、三浦友和、椎名桔平、小林薫 フジ系月曜21時
【ストーリー】
だめな彼氏の和磨(三浦翔平)にだまされて巨額の借金を背負わされた神埼薫(尾野真千子)。言葉巧みに近づいた悪徳コンサルの金子(三浦友和)に、風俗に売り飛ばされそうになる。しかし、金子の同僚で犬猿の仲の冬月(椎名桔平)の手助けで何とか借金返済に成功する。金は奪われるほうより奪ったほうに回るべきと考えた薫は、コンサルタントの元締め、小清水(小林薫)に弟子入りを志願。看板料2000万円の借金を背負わされながら、ゼニの道を歩むことになる。
【感想】
イヴニング連載の漫画は、昔何話か読んだ程度ですが、同じ原作者の「カバチタレ」同様、主人公を男から女にチェンジしてのドラマ化。しかし、よもや月9でこんなエグイ金銭話が放映されると思いませんでした。何しろ、基本的な会話は広島弁ですし、初回から三重の風俗島をモデルにしたわけですから。おっさんには面白いけれど、月9のメイン視聴者のF1(20〜34歳女性)からはどうなんですかねえ。視聴率も伸び悩んでいますし。
第1話では、ちょっとしたことで借金をすると後で大きなしっぺ返しが来るということで、もうひとつ、借金癖がある人はうそつきだから信用するな、ということ。第2話は商売をしていくうえでは正直だけではだめだということでしょうか。
ただ、エンディング後に注意書きあるように、世の中詐欺など危険な話が満ち溢れていますから、こうした番組を参考にするのもいいかもしれません。そういう意味では主人公を汚さないというのもほどほどにして、よりディープな話を盛り込んでいってほしいものです。
登場人物では尾野がキップの良い広島弁でノビノビと演じているのは面白いのですが、金髪の三浦友和、小林薫、竹内力といったやくざ映画にしてもおかしくない面々におなかいっぱいといったところ。ゲストも1の夏菜、2話の笹野高史と妙にはまっていましたし、今晩放映の第3話が楽しみです。
2014年04月28日
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