テレビドラマは毎回楽しみにしていたけど、終盤、失速した印象。映画もそのまま、自分の興味とはちがったかな。このような話をするならば、マリウス葉はちょっと大人びた容貌なのでミスキャストに感じられました。
作品情報 2014年日本映画 監督:佐久間紀佳 出演:北川景子、木村真那月、GACKT 上映時間:119分 評価★★★(五段階)鑑賞場所:TOHOシネマズ日本橋、鑑賞日5月13日 2014年劇場鑑賞67本目
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【ストーリー】
夢は無意識を通じて他人とつながっている。小学6年生の古藤結衣子(木村真那月)は、自分が見た悪夢が予知夢となり、悲劇を予言したことから悪夢ちゃんと呼ばれ、他人とつながることを恐れていた。彼女転校先の担任、彩未(北川景子)も、かつて、同じ能力を持っていたが封印されていた。2人が出会ったことから、さまざまな事件に巻き込まれ、2人も成長していく(ドラマ版の粗筋)
結衣子はある日悪夢をみた。空飛ぶ怪物に乗った美貌の夢王子(マリウス葉)が登場し、クラスメイトと彩未を消し去り、彼と恋に陥ったのだ。翌日、夢王子にそっくりの転校生、完司(マリウス葉)が現れる。それがすべての始まりだった…
【感想】
小学校6年生という思春期になりはじめた子供たちはどのようなものなのか、というのがうまくまとまっていました。ただ、テレビ版でさまざまな事件を解決してきたこともあるのだけど、クラス全体のまとまりが気持ち悪く、特に、運命は自分の手で変えなければならないというセリフが、あまりにも繰り返されすぎ。観客として同世代の子供を考えているから、分かりやすくしているのかもしれませんが、その割には、映画の内容自体は結構ダークで、想定の観客がよくわからない。
もちろん、自分が悲劇的な運命だと信じ込んでいるクラスメイトを助けるために、子供たちが団結して活躍するのは泣けるのだけど、ただ、現実にこういうクラスがあったら、ひくだろうなあ。あと、ひいたといえば、クラスに書かれた習字のコネタも、トリックみたいでなんだかなあ。
ストーリーに突っ込みどころが多数なのは、脚本の大森寿美男も意図的にやっているのでしょう。観客に向かって話しかけるなど、映画を意識したメタな演出もいれていたし。でも、そのへんも空回りしている気もしました。結局、この映画をどの観客にどう見せたいのかというのが分からないというのが、いま一つのめりこめなかった原因だったかもしれません。
北川景子の演技は、豊かな表情を中心に見ごたえがあったし、木村真那月との掛け合いも楽しい。脇役陣もマリウス葉以外は満足でした。だから、ドラマ版で親しんだキャラクターたちにもう一度会えると割り切れば、楽しめる映画といえるかもしれません。もっとも、すっかりなじんだエンディング曲が、がらっと変わっていたのは不満でした。なお、ナレーターの永井一郎さん(サザエさんの波平の声)はこれがナレーションの遺作になるのかも。
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