作品情報 2013年日本映画 監督:豊田利晃 出演:東出昌大、早乙女太一、やべきょうすけ 上映時間:129分 評価★★★(五段階)鑑賞場所:TOHOシネマズ日本橋、鑑賞日5月16日 2014年劇場鑑賞71本目
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【ストーリー】
県内中の不良が集まった鈴蘭高校では、新年度が始まり、新たな頂点(てっぺん)がだれになるか、熾烈な抗争が始まっていた。そんななか、頂点に興味を示さない、転校生の鏑木旋風雄(東出昌大)が現れた。鈴蘭派閥最弱の小岐須(勝地涼)は、切れた鏑木がだれよりも喧嘩に強いことをしり、彼を頂点に担ぎ出そうとする。
一方、新入生の加賀美(早乙女太一)は、暴力団幹部の忘れ形見とあり狂ったまでに好戦的。暴力団から足を洗った片桐(やべきょうすけ)は、幼いころの加賀美をしっているだけに、鈴蘭の喧嘩を通じて、真の友人をみつけることを願っていた。同じころ、鈴蘭とならぶ不良の集まり黒咲工業に、少年院から藤原(永山絢斗)が戻ってきた。彼は黒咲を仕切る幼馴染の柴田(岩田剛典)に大やけどを負わせていたのだ。かくして、鈴蘭、黒崎、そして、暴力団組長奈良岡(板尾創路)の思惑が絡み、激しい抗争が起きていく。
【感想】
1、2作目の三池崇史から、「空中庭園」などどちらかといえば内省的な豊田利晃監督に交代したうえ、脚本の一人が向井康介(もらとりあむタマ子 )のため、本作もなにかウェットな感じが。もっとすっきりこぶしによる友情とすっきりした勧善懲悪を期待していたので肩透かしでした。
また、鏑木の話、加賀美の話、藤原の話、片桐の話など、話があちらこちらに飛んでしまってます。どれかを掘り下げればいいのに、それぞれが断片的でしかないのがもったいない。脇役も中途半端な登場でしかなく、3人脚本家がいたのは、なかなか話がまとまらなかったためかとうがってしまいました。
特に、主人公の鏑木にもっと焦点を当てて描けばいいのに、そこがかけていないため、群れなかった彼が、学校中をぞろぞろ引き連れてしまうようになった理由がよくわかりません。東出がキャラクターを掘り下げるタイプの役者ではないだけに、このへんは脚本か演出で何とかしてほしかった。
ただ、喧嘩シーンはドキドキしました。やはり、不良映画は乱闘シーンがまとまってなければ面白くなく、クライマックスの大乱闘シーンは、なかなかの見ごたえ。
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