2014年06月03日

キカイダー REBOOT

 子供のころ、再放送で「キカイダー」を何作かみましたが、ほとんど忘却のかなたにありました。それが、40年近くたって、今頃映画化というのはすごい不思議。まだ、ヤマトとかガッチャマンが実写映画化されるのは、当時ヒットしたアニメだからと思いますが、キカイダーってそんな熱心なファンがいるのでしょうか。

 作品情報 2014年日本映画 監督:下山天 出演:入江甚儀、佐津川愛美、鶴見辰吾 上映時間:110分 評価★★(五段階)鑑賞場所:TOHOシネマズ渋谷、鑑賞日5月29日 2014年劇場鑑賞81本目



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 【ストーリー】
 日本政府はロボットの平和利用のためのARKプロジェクトを推進していた。だが、プロジェクトリーダーの光明寺博士(長嶋一茂)は、アメリカから帰国した、プロジェクトの補佐役のギルバート神崎教授(鶴見辰吾)がロボットを軍事利用のために開発していることを察知するも、不審な事故死を遂げてしまう。

 光明寺の娘ミツコ(佐津川愛美)と息子のマサル(池田優斗)を謎の男たちが襲撃した。そこへ、ジロー(入江甚儀)と名乗る青年が現れ、追っ手を撃退する。ジローは光明寺博士が開発したアンドロイドで2人を守るのが使命だったのだ。最初はジローに反発したミツコだが、次第に心を通わせるようになる。だが…

 【感想】
 70年代は単純明快なヒーローだったでしょうが、最近の出自に悩むアメコミ系映画に影響されたのか、グズグズな感じ。そもそも、主人公のキカイダーが全然強くないので、爽快感がまったくないのです。中ボス的なマリ(高橋メアリージュン)に二度戦って二度ともぼこぼこにされるって、ヒーローとしてどうよ。女性ヒロインが主人公ならともかく、ヒーロー映画なのに、女性にやられっぱなしという点で、何かが違う気がします。

 また、敵が日本国政府というのも、石ノ森章太郎版漫画「仮面ライダー」もそうだったのですが、さすがに、この予算規模の実写映画でやられると話が広がりすぎてつらいですね。脚本がしっかりまとめてくれればいいのに、例えば、マリを開発したのはギルバート教授なのですが、マリはギルバートのいうことをきかないで、政府直轄的になってるし、何がいいたかったのか。

 アクションはがんばっていたと思いますけど、雑魚を自衛隊?という設定にしており、しかも何度殴っても立ち上がってくるので、本当にキカイダーが強いのか不明で、こちらも爽快感なし。普通にロボット相手でガンガン壊せばいいのに。なにか、違っているとしか思えませんでした。まあ、石橋蓮司とか本田博太郎とか、この手の映画にふさわしいオッサンたちが元気で、オリジナルのキカイダーを演じた伴大介も登場していたのはよかったのですが。

 今、アンドロイドで検索すると、グーグルのアンドロイド端末がでてきて、アンドロイド=人造人間の時代ではなくなりました。でもエンドロールに流れるオリジナルのスチール写真をみると、妙に時代にあわせず、明快なヒーローものにすればいいのに、とつくづく感じました。



posted by 映画好きパパ at 08:43 | Comment(0) | TrackBack(5) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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