作品情報 2014年アメリカ映画 監督:ブライアン・シンガー 出演: ヒュー・ジャックマン、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス 上映時間:132分 評価★★★★(五段階)鑑賞場所:TOHOシネマズ渋谷、鑑賞日6月2日 2014年劇場鑑賞86本目
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【ストーリー】 2023年、ミュータントを殲滅するバイオメカニクルロボット「センチネル」によって、ミュータントと彼らに味方する人間は絶滅の危機にあった。そこでプロフェッサーX(パトリック・スチュワート)はマグニートー(イアン・マッケラン)と手を組み、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)の意識を過去に戻らせ、センチネルの開発計画を阻止することを計画した。
1973年に戻ったウルヴァリンは、廃人同然となっていたチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)=後のプロフェッサーXに協力を求める。だが、エリック(マイケル・ファスベンダー)=後のマグニートは、国防総省地下深くの牢屋に閉じ込められていた。また、開発の鍵を握るミスティーク(ジェニファー・ローレンス)も、チャールズの呼びかけに応えようとしなかった。果たして、センチネル計画は阻止できるのだろうか。
【感想】
アメコミ原作シリーズはあまり好きではないのですが、このシリーズはつい見てしまいますし、てだれのブライアン・シンガー監督だけあって、旧シリーズ3部作と、新シリーズのファースト・ジェネレーションの世界をうまく融合させて、ハラハラドキドキのストーリーができました。過去が改変しようということは、旧シリーズの歴史も変わるということで、タイムパラドックス的な要素もあってワクワク。最後のほうに、まさかのカメオ出演者もあり、ファンでなくても旧作をみていたら思わずうれしくなってしまうでしょう。
アクションの切れ味もよく、序盤、圧倒的なセンチネルの前に、ミュータントたちが絶望的な戦いを強いられて、一人、また一人と倒れていくシーンは圧巻。炎や氷といったミュータントの武器を逆手にとるセンチネルの強さをみると、やはり、アクションは敵が強くないと面白くないとしみじみ。ハル・ベリー、エレン・ペイジ、ファン・ビンビンといった豪華俳優があっけなくやられていく姿はもったいないほど。
また、過去でのアクションも負けず劣らずで、超高速移動ができるクイックシルバー(エヴァン・ピーターズ)のアクションは笑えたけど、予告編にもあったクライマックスの戦いは、まさかまさかの連続。よく、まあこんなアクションを思いつけるものだと感心しました。
ストーリーもミュータントという虐げられたものの痛み、哀しみ、怒りが良く伝わってきて、正直、単なるあれだけ、ミュータント同士が対立していた1作目から、これだけ複雑な話に進化したのか、と驚きもありました。ミスティークがけがをして病院で手当を受けるときの会話など、何気のないところに、弱者への視点というのが現れているのもいいですね。
主役はヒュー・ジャックマンなんですが、狂言回しもかねているところもあり、実質的には、若き日のチャールズ、エリック、ミスティークが主役といっていいでしょう。過去すべての作品を見るのが難しくても、ファースト・ジェネレーションを見ていないと、話についていけないかもしれません。それにしても登場人物(ミュータント)が多すぎて混乱するなあ。
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