2014年06月21日

天国から来たチャンピオン

 知人とビデオ鑑賞。題名は知っていたものの、未見でした。今から30年以上前の作品ですが今でも十分楽しめ、このころの映画ってのんびりしていて、見ても疲れないのがいいですね。

 作品情報 1978年アメリカ映画 監督:ウォーレン・ベイティ、バック・ヘンリー 出演:ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ジェームズ・メイソン 上映時間:101分 評価★★★★(五段階)2014年ビデオ鑑賞会1本目

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【ストーリー】
 フットボールチームの控え選手、ジョー(ウォーレン・ベイティ)は、スーパーボウルを前に事故死してしまう。天国へ行く途中、「自分がまだ死ぬはずない」と抗議し、天使長のジョーダン(ジェイムズ・メイソン)が調べたところ、新米天使(バック・ヘンリー)のミスだったことが判明。生き返らそうとするが、すでに遺体は火葬されていた。

 代わりの身体を探して、大富豪のファーンズワースの身体を提案されるが、彼は妻ジュリア(ダイアン・キャノン)と秘書のアボット(チャールズ・グローディン)に殺されたばかり。最初は嫌がったジョーだが、公害問題で抗議にきたベティ(ジュリー・クリスティ)に一目ぼれ。彼女を助けることになると、ファーンズワースの中に入ることに。社長業務の傍ら、夢だったスーパーボウルにでるために、なんとチームを買収してしまう。最初は馬鹿にしていたチームメートたちだったが、トレーナーのマックス(ジャック・ウォーデン)の猛特訓で…

 【感想】
 ボクシングの話かと思っていたのは勘違い。1940年代のオリジナルの『幽霊紐育を歩く』がボクシングで、本作も最初、モハメド・アリ主演で企画されたそうですが、結局、ウォーレン・ベイティが監督、脚本、主演をつとめることになりました。彼のナイーブな笑顔をみると、ハリウッド一のモテ男といわれたのも良くわかります。

 とにかくジョーが魅力的。アメフトのために猛特訓やまずいレバージュースで肉体改造をする一方、下手なサックスにもこっている。なによりも死んだというのに明るく前向きで、興味のないことは無視する。ファーンズワースの身体に入った後も、普通、殺されかけたなら犯人を追及しようというのに、ジュリアとアボットの好きなようにさせる。かえって焦った2人が、どんどん殺害計画に失敗していくのはコントのようで、メリハリをつけてくれます。

 また、古き良きアメリカ映画らしいな、と思ったのが、フェアの精神を重んじている点。重役会で、公害を出す工場を廃止しようと提案するときのセリフは今でも通用しそう。すなわち、短い間で利益が出るかもしれないが、長いシーズンを乗り切るためには、悪どいことはしてはならないというもの。最近の日本企業で、一時の利益のために従業員をこきつかった外食チェーンが、ブラック企業と世間の顰蹙をかっているのをみると、30年以上前の映画なのに、ちゃんと経営の理念を語っているというのには感心しました。

 このほか、脇役もはまってます。ジュリー・クリスティの凛とした美しさ。ジェームズ・メーソンの重厚なたたずまい。珍しく悪役のチャールズ・グローディンの小物ぶり。しかし、なんといっても、ジャック・ウォーデンのトレーナー役がはまりすぎ。彼は、ジョーから本当のことを伝えられる唯一の人物なのですが、終盤、彼のジョーを思いやる心情を慮ると、胸が熱くなります。

 ラストも美しく切なく余韻の残るもの。本作のプロットが、「ゴースト」はじめ、後年の作品に影響したのもむべなるかな。一度は見たほうがいい、名作でした。

posted by 映画好きパパ at 06:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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