作品情報 2014年アメリカ映画 監督:ロバート・ストロンバーグ 出演:アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、シャールト・コプリー 上映時間:97分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ渋谷、鑑賞日7月14日 2013年劇場鑑賞119本目
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【ストーリー】
かつて、人間の国と妖精の国は隣り合っていたが、妖精の国を侵略しようという人間の欲望のため、2つの国は仲が悪かった。妖精の少女マレフィセント(イザベル・モロイ)は人間の少年、ステファン(マイケル・ヒギンス)と恋に落ちる。だが、ステファンはやがて出世や権力にしか関心がなくなっていった。
人間の王(ケネス・クラハム)が妖精の国へ総攻撃をかけたが、美しく強く成長したマレフィセント(アンジェリナ・ジョリー)の活躍で撃退できた。王は死ぬ前に、マレフィセントに復讐したものを後継者とすると宣言する。ステファンは、マレフィセントに懐かしくて会いに来たふりをして、寝ている彼女の羽を切り落とす。その功績で彼は次の王になった。やがて、ステファンに姫オーロラが生まれた。盛大なお祝いの会に現れたマレフィセントは、オーロラが16歳になるときに、永遠の眠りにつく呪いをかける。だが、オーロラの成長を遠くからみているうちに、次第に母性本能が目覚めて…
【感想】
アナと雪の女王で、王子様なんていい加減で頼りにならない。男女に真実の愛なんてない、と歌い上げたディズニーワールド。それがその次の本作でも、ステファンが欲に目をくらんでマレフィセントを裏切るなんて、ちょっとワンパターンな気がしました。
しかも、全体の構造としてみると、正義の味方が悪者をやっつけるというディズニーの過去の作品をそのままなぞっただけで、マレフィセントが単に正義の味方になっただけ。冒頭から人間側の悪さばかりを見せられていたので、悪役が正義になるというよりも、どうみても正義の味方にしかみえません。アナ雪でそういうパターンは脱出したのに、とちょっとがっかり。アンジーが製作総指揮にもかかわっているだけに、彼女をヒーロー(ヒロインではない)にしたかっただけでしょうか。
まあ、天然ボケした妖精のおばさん3人や、なんとも役立たずな王子様など、これまでのディズニーキャラでは正義の味方としていた人たちを、悪の側にもしないで、「使えない」くくりにしたのは新しいのかもしれません。でも、想像していたよりも、退化していたのはがっかり。
ただ、子役が赤ちゃん、幼児(ヴィヴィエン・ジョリー=ピット)、そして、少女(エル・ファニング)ともに良かった。特にヴィヴィエン・ジョリー=ピットは、アンジーの娘だけあって、本当にお母さんが遠くから子供を見守っている感じがしました。
妖精の国の美術も面白く、アンジーの召使となるカラスのディアヴァル(サム・ライリー)も思わぬ儲け役。だから、アナ雪をみていなかったら、もうちょっと高い評価になったでしょうね。それにしても、姫のお母さんは可哀想すぎる気が…。ステファンよりもマリフィセントに姫がなついていたのは、生みの親より、育ての親ということを、養子をたくさんとっているアンジーとして訴えたかったのでしょうか。
ほとんど活躍しない王子様だけど、イケメンならキスしていいのかと、突っ込みたくなり。逆に「第9地区」のシャールト・コプリーじゃあ、イケメン枠にならないかと納得したり。男は最後は顔ですかね。
【2014年に見た映画の最新記事】
私は「マレフィセント」に嵌まってしまって、とうとうホームページまで作ってしまいました。
こちらのサイト主さんとは、ちょっと違った見方をしています。
繰り返し見に行ってるうちに、この映画のある特別な秘密に気付いて、それをみんなにも知らせようと思って、個人的に書いていた「マレフィセント観賞日記」を纏めて一つのページにしました。
私のページにも一度来てみて下さいね。
きれいに作りこんでいるページで感心しました。
7回もご覧になるとは確かに「いちばん詳しい」
マレフィセントのサイトですね。
僕もこんなに入れ込める作品に出会えればと思います。
また、遊びに来てくださいね