2014年07月30日

7月期テレビドラマ、1オシはアオイホノオ

 7月期のテレビドラマも一通りスタートしました。大半のドラマは1回目をチェックしましたが、継続してみそうなものについて、面白かった順にとりあげていきたいと思います。最初は今クール1オシのアオイホノオです。

 原作:島本和彦「アオイホノオ」 監督、脚本:福田雄一 チーフプロデューサー: 中川順平 出演:柳楽優弥、山本美月、安田顕 テレビ東京系金曜24時
 【ストーリー】
 1980年の大阪芸術大。北海道からクリエイター志望で入学した焔モユル(柳楽優弥)は、自分の才能に過剰なほど酔いしれていた。先輩の彼女の森永とんこ(山本美月)の励ましもあり、自分こそは日本のアニメ・漫画界に名前を残す巨匠だと固く信じていた。

 だが、最初の実習のパラパラ漫画の課題に絶対の自信があったのだが、庵野ヒデアキ(安田顕)という同級生の想像を絶する天才ぶりに、唖然とする。さらに、実写作品を取るという課題には、庵野や山賀ヒロユキ(ムロツヨシ)らが制作したウルトラマン作品の前に完敗する。

 【感想】
 漫画家の島本和彦の自伝漫画が原作。庵野秀明、高橋留美子(今野杏南)ら日本の漫画、アニメのトップクリエイターたちが実名で登場するほか、「サイボーグ009」など、当時のアニメや漫画を、オタク特有の上から目線でバッサバッサときっているのがたまりません。

 僕は年代的には10歳ぐらい下になるのだけど、小学校のころに見ていたアニメの話題にはついていけます。あのころ、ビデオも高額で、カセットで音を録音して必死に聞いていったり、一度しか見られないゆえ、徹底的に分析したりなど、オタクたちの真剣さ、熱さは今とは比べ物にならない感じで、作品からはその熱気が素直に伝わってきます。

 また、いきなりあだち充の漫画が出て、古谷徹(アムロや星飛雄馬の声の人だが、あだちのナインでも主人公をえんじている)が朗読したり、落ち込んでいる焔の前に、キャプテンハーロックの幻影が現れ、アニメの名台詞を井上真樹夫本人が読み上げるなど、一定年齢以上のオタクにはたまらない演出ぶり。ちなみに井上真樹夫は、「家族狩り」で痴呆症の老人をやっている俳優と同一とは思えません。

 この作品の素晴らしいのは、当時の大学生活を知らなくても、若きクリエイターの希望と挫折、そして、再起という基本のシーンは、恐らく大学生以上の人ならだれしも、自分に置き換えられること。別にオタクでなくても、SEだろうが、金融マンだろうが、若さゆえの過ちというものには共感できるのではないでしょうか。

 また、およそ大学生に見えない安田、ムロらが、完全にオタクキャンパスライフになじんでいたり、カンヌ主演男優賞をとった経歴もふっきれた柳楽の顔芸がひたすらうざい焔に合うなど、俳優陣もすばらしい。テレビ東京の深夜ドラマは楽しみにしていますが、そのなかでもピカ一です。

posted by 映画好きパパ at 09:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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