2014年08月30日

バルフィ! 人生に唄えば

 予告編からは想像もつかないような内容のうえ、脚本がよく練られているのにびっくり。主演3人の演技も魅力的で、「インド映画あなどるべからず」ということを実感させられました。

 作品情報 2011年インド映画 監督:アヌラーグ・バス 出演:ランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラ、イリヤーナ・デクルーズ 上映時間151分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズシャンテ 鑑賞日8月26日 2014年劇場鑑賞141本目



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 【ストーリー】
 1972年、生まれつき耳が不自由で、自分の名前しかしゃべれない青年バルフィ(ランビール・カプール)。だが、明るく、優しい彼は、しゃべれなくても手話やジェスチャーで会話し、街の人気者だった。ある日、街に越してきた絶世の美女シュルティ(イリヤーナ・デクルーズ)に一目ぼれ。しかし、シュルティは親によって、金持ちの男と婚約させられていた。

 街の有力者の娘、ジルミル(プリヤンカー・チョープラプリヤンカー・チョープラ)は、自閉症で家族から離され施設に閉じ込められていた。そんななか、バルフィの父親(アカーシュ・クラーナ)がジルミル家の運転手だったことから、バルフィとジルミルは幼いころから仲が良かった。しかし、1978年、バルフィの父親が病気に倒れてしまい、バルフィはひょんなことからジルミルの誘拐を計画。ところが、ジルミルは既に何者かに誘拐されており…

 【感想】
 映画の予告をみて、障害者を中心にした甘いラブストーリーだと思っていました。ところが、序盤、ジャッキー・チェンかルパン三世のように、警察隊と狭い町の中、追いかけっこするバルフィの場面から始まり驚きます。さらに現在の登場人物がインタビューされるシーンもはさまり、何がなんだかわかりません。インド映画らしくやりすぎではないかと、不安を覚えましたが、ストーカーのようなシュルティへの愛と、身分や障害によって邪魔される恋の行方、さらに、ジルミル誘拐事件も加わり、物語はどんどん複雑に。

 しかも、一番最初は現在、それからバルフィがうまれたばかりのころ、1972年、78年と異なる時系列が、微妙なタイミングで入れ替わるので、よくみないと前後のシーンがつながらず。中盤までは正直疲れていました。ところが、終盤に向けて、物語は怒涛のように進撃していき、感動あふれるラストへ。インド映画だし、コメディー場面も多いから、単純なストーリーだろうというこちらの思い込みを次々に裏切る展開にびっくりしました。

 恋愛はやはりタイミングと、自ら幸せになろうという気持ちの強さが大切。「リスクをとらないことがもっともリスク」というように、前に進もうという心が大切なんですよ。そんなことをきっちり思い出させてくれました。

 バルフィが身振りで会話を伝えようとするシーンはチャプリンのサイレント映画、特に障害者がでてくることで街の灯なんかを思い出します。警察とのドタバタはジャッキー映画ですし、色彩の美しさはアメリなど、古今東西の名作へのオマージュがあふれています。公式サイトによると、北野武の影響もあるらしいですが、どこかはわかりませんでした。

 一言しかセリフのないランビール・カプールですが、豊かな表情、ジェスチャーをたくみにつかって、何も言わなくても心が通い合うというのはよくわかります。同じインド映画の「マダム・イン・ニューヨーク」のテーマと通じるものがあります。プリヤンカー・チョープラプリヤンカー・チョープラは元ミスワールドの美女ぶりを封印。自閉症児になりきっており、実年齢では32歳なのに、どうみても10代のティーンエージャーしかみえません。また、イリヤーナ・デクルーズの美人ぶりにもびっくり。インド人の女優って本当に美しいですね。しかも、現在のシーンでは老けメイクをしているのですが、これもまた、上品な老婦人になっており、演技者のすごさを感じました。
posted by 映画好きパパ at 10:10 | Comment(0) | TrackBack(6) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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