作品情報 2014年日本映画 監督:園子温 出演:鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名 上映時間116分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 鑑賞日9月1日 2014年劇場鑑賞146本目
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【ストーリー】
近未来のトーキョーは、渋谷、新宿、池袋など地区ごとにTRIBEが支配しており、縄張りをめぐって緊張関係が続いていた。中でも池袋を暴力で仕切るメラ(鈴木亮平)は、武蔵野でラブ・アンド・ピースを掲げる海(YOUNG DAIS)を憎悪していた。
メラのバックに付く池袋の大物ヤクザ、ブッパ(竹内力也)は街の女をさらって慰み者にしていた。ある日、スンミ(清野菜名)という謎の美少女をさらってきたが、彼女の存在こそが、均衡を保っていたTRIBEのバランスを突き崩すものだったのだ。血で血を争うバトルが、今、始まろうとしていた。
【感想】
日本語ラップはミュージカルにあうし、北斗の拳のような世界観にもはまるけれど、どこか観ていて恥ずかしくなるような気がしました。語り手である染谷将太のラップがまさにそうなのだけど、だるさがいいのか、よく分からない。「サイタマノラッパー」のように、そんな格好悪さを前面にすればいいのだけど、なんか格好いいだろ俺たち、といったムードが鼻に付きました。むしろ、序盤に、おばあさん女優の大方斐紗子がDJをやっていたのだけど、最後までそんなノリでやってくれればいいのにと思いました。
ただ、朝ドラで品行方正な鈴木亮平が、鬼畜で変態な殺人犯をやったり、竹内力也がアナーキーに演じていたりなど、脂っこい俳優がとちくるったような世界を作るのは前作の「地獄でなにが悪い」以上にぶっとんでます。窪塚洋介、叶美香、サイボーグかおりなどなど、スクリーンをところ狭しと暴れまわります。
特に吉瀬美智子と釈由美子をあわせたような美少女の清野のキレのあるパンモロアクションと、ヌードも辞さない姿勢には素直に拍手を送りたい。ブッパの娘役の中川翔子も最後に見せ場があってよかったかも、やはり園監督は女優を美しくとるのには長けてるなあ。
また、ストーリーとしても、池袋側がぎらぎらとして、とんこつこってりラーメン的な魅力があるのに、正義の味方たる武蔵野側のキャラがたってないんですよね。上映時間をもう少し長くして、そこらへんをねっとりと書き込んでも良かった。
とにかく、映画の出来、不出来は気にしなくて、流れに身を任せるのがよい作品でした。ラストは大笑いしたし。園ぶっとび路線のなかでは、個人的にはそれほどはまらなかったけど、こんな変り種の作品があってもいいと思います。
【2014年に見た映画の最新記事】
こちらからも送ろうとしたのですが、TB用のURLが表示されていないようので、
コメント欄にて失礼します。
バトルラップミュージカルという新ジャンルでしたが…
ラップ部分は本業の方はやはり巧いと思いましたね。
そうでない方は、ちょっと微妙な感じもしました。
清野さんのアクションシーンはカッコ良かったです。
坂口さんとのコンビアクションも素晴らしかったですね。
失礼しました。当方の設定ミスで、今はTBできるようにしています。
ラップの巧拙はともかくとして、新しい試みはするべきだと思うので、
こういう作品はありかと思います。
でも、それ以上に清野さんの活躍につきますよね。坂口さんも坂口拓さんの
お弟子らしいですが、切れのよいアクションに満足しました。