作品情報 2014年アメリカ映画 監督:ジェームズ・ガン 出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、ジャイモン・フンスー 上映時間121分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 鑑賞日9月23日 2014年劇場鑑賞167本目
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村
映画リンク集-シネマメモ
【ストーリー】
幼い頃、母の死のショックで病院から飛び出したピーターは、宇宙人に誘拐されてしまった。成長したピーター(クリス・プラット)はスターロードと自称するトレジャーハンターで、腕っ節と口先だけで冒険を繰り返している。
ピーターは巨大な力を秘めたパワーストーン「オーブ」を手に入れるが、それは凶暴な銀河の破壊者ロナン(リー・ペイス)も狙っていたものだった。ロナンは女暗殺者のガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を送り込むが、ロナンの非道なやりくちにガモーラは反旗を翻し、ピーターに協力する。そのほか、ロナンに家族を殺された怪力の戦士ドラックス(デイヴ・バウティスタ)、宇宙一凶暴なアライグマのロケット(声・ブラッドリー・クーパー)、植物生命体のグルート(声・ヴィン・ディーゼル)がピーターとともに、ロナンに対して戦いを挑む。
【感想】
変わり者たちが銀河の危機に挑むというのは、昔懐かしいようなプロット。まあ、これは意図的にやっているうえ、アメコミ原作でもあるし、あとは、脚本次第なんだけど、脚本が寄り道が多すぎてしまらない。刑務所のシーンは長すぎるし、ブローカー(ベネチオ・デル・トロ)とのやりとりも今一つ。美術がごたごたしているわりにはチャチなのも乗り切れないところでした。
また、グルートこそ魅力的だったものの、あとの登場人物はピーターを含めてステレオタイプすぎて、乗り切れませんでした。特にピーターはキャッチフレーズだと「宇宙一運の悪い」とあるので、そうした面白いエピソードがあるのかと思ったら皆無で、ごく普通の、ノリの良い能天気なアメリカンヒーローにすぎなかったためでしょうか。また、宇宙人に文句をつけてもしょうがないのだけど、ガモーラのメーキャップも50年代SF映画の宇宙人みたいで、セクシー度がなかったのも個人的には減点。
アメリカで特大ヒットした理由の一つには、ピーターが1980年に誘拐され、その際に母の思い出でもあるウォークマンに70年代のヒット曲集を入れており、いつもそれを聞いているというのがあります。でも、70年代のアメリカ音楽にうとい身としては、「Ain't no Mountain High Enough」はうるっとしたものの、全体としては思いいれもなし。
とはいえ、一歩間違えればあっちこっちに広がりかねない話を、ラストまでスペースオペラの王道のような作品を手堅く持っていけたのは、ジェームズ・ガン監督の手腕でもあり、アメコミ映画や70年代アメリカ音楽好きだったら楽しめるのだろうなという出来でした。
【2014年に見た映画の最新記事】