2014年10月01日

サニー 永遠の仲間たち

 80年代に高校生活をすごした韓国のおばさんたちが、現在と過去をフラッシュバックさせていく物語。ポップなテイストで描かれており、キラキラとした高校時代がうらやましくなります。女子高が舞台なので、恋愛に最低限しか割かれていないのも好感しました。

 作品情報 2011年韓国映画 監督:カン・ヒョンチョル 出演:ユ・ホジョン、シム・ウンギョン、チン・ヒギョン 上映時間124分 評価★★★★(五段階) 2014年DVD鑑賞24本目





ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
映画リンク集-シネマメモ
 【ストーリー】
 専業主婦のナミ(ユ・ホジョン)は仕事が忙しい夫(ペク・チョンハク )と、高校生で反抗期の娘(ハ・スンニ)に囲まれ、裕福だが物足りない日々を送っていた。ある日、母親を見舞いにいった病院で、女子高時代の親友、チュナ(チン・ヒギョン)と偶然であう。チュナは末期がんで入院していた。チュナは死ぬ前に、高校時代の仲間たちと会いたい、とナミにいう。

 高校時代のナミ(シム・ウンギョン)は田舎からソウルに転校してきたため訛りがひどく、みんなからバカにされていた。そんな彼女を救ったのが、スケ番だったチュナ(カン・ソラ)だった。チュナは、クラスのはぐれ者を集めて「サニー」というグループを作っていた。ライバル校との喧嘩や、恋、そして将来の夢を語り合った素晴らしい時代。しかし、ある出来事をきっかけに、サニーのメンバーはばらばらになってしまった。チュナの最後の願いをかなえようと、ナミは昔のメンバーを探し回る。

 【感想】
 80年代の韓国は独裁政権から民主化へ向かおうという時代。高校生たちも、嫌な先生に反抗したり、年寄りが眉をひそめるような洋楽、ファッションにはまるなど、その自由化の雰囲気を体現しています。デモ隊と警官隊の衝突など、日本では考えられないようなことも起きてましたが、夢に向かってキラキラ輝く少女たちの友情は、国を超えてもよくわかります。

 サニーのメンバーたちが、また、いずれも個性派ぞろい。読モの美少女スジ(ミン・ヒョリン)、整形希望のデブ、チャンミ(キム・ミニョン)、文学少女だけど切れると凶器をもって暴れるクムオク(ナム・ボラ)、美容師の娘でオシャレでミスコリアを目指しているポッキ(キム・ボミ)などなど、7人もいるのにそれぞれキャラが見事に立っています。

 なかでも、クールビューティーのスジだけが、ナミにつらく当たるのですが、その理由を聞きにナミがスジを直撃するシーンと、和解、さらに、あこがれの年上男子への初恋など、少女マンガチックなストーリーが全然苦になりませんでした。序盤で、韓流ドラマがワンパターンだと登場人物に突っ込みをいれさせてますが、照れ隠しだったのだなあと思います。

 そして、現在とのオーバーラップがうまくいっています。例えば現在の高校を歩くナミがぐるりとあたりを見渡すと、高校時代にもどっているとか映像的にも見事ですが、物語的にも過去との対比がうまい。ナミの現在がありふれた専業主婦というのは、他のメンバーのギャップを浮かび上がらせるためでしょうけれど、保険の売れないセールスマンで上司から怒られたばかりのチャンミ、親の破産で水商売で働かされているポッキなど、大半のメンバーはさえない境遇におちています。だからこそ、キラキラ輝く高校時代と仲間は大切なわけです。

 高校時代に敵対グループとの喧嘩(この、相手校のリーダー(キム・シナ)がコメディリリーフとして笑わしてくれる)は、漫画チックなアクションで笑いましたが、現在でも、ナミの娘がいじめられると知っていると、サニーのメンバーがいじめっ子にとび蹴りを食らわせるなど、過去と現在がつながっているということが良く分かる演出はグッド。

 はみだしている高校生活というのは、後からみれば宝物なわけですよね。クライマックス、全員でBoney Mの「Sunny」を踊るシーンは、胸がジーンときました。また、エンドロールが彼女たちの現在、過去、未来を描いたイラストで、本当に最後までしみじみといった感じ。青春映画好きだったら見逃せない佳作でした。
posted by 映画好きパパ at 07:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック