作品情報 2014年日本映画 監督:熊澤尚人 出演:山下智久、小松菜奈、水川あさみ 上映時間:118分 評価★★★★(五段階) 2014年試写10本目 10月11日公開
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映画リンク集-シネマメモ
【ストーリー】
高校3年生の枢木(くるるぎ)ゆに(小松菜奈)は学年トップの成績を誇るが、英語だけは苦手だった。さらに感情表現が苦手で、周囲から浮いていた。ある日、新任の英語教師、桜井ハルカ(山下智久)から1対1で英語の補習を命じられる。
イケメンで女子高生たちの人気を集めながら毒舌でマイペースの桜井に振り回されるゆに。最初は、桜井のことが大嫌いだったが、ある出来事から彼のことが気にかかってしょうがなくなる。たった一人の親友の菊子(山本美月)から、「それは恋」といわれるのだが…。
【感想】
教師と女子高生の禁じられた恋愛を両方ともツンデレ属性をつけるという一翻つけたストーリー。序盤は本当に面白かった。特にオープニングタイトルの構図のうまさには、本当に鳥肌が立ちました。また、女子中高生がターゲットなので、分かりやすく説明しながらも、過剰なセリフを避ける表現方法も好感触。また、人が恋に落ちる瞬間を、いっさい説明セリフなしの表情だけでみせたのもさすがです。
ただ、原作の名場面だという最初のキスシーンが、落ち着いて考えたら無理がありすぎで、ちょっと覚めました。恐らく漫画だったら許容範囲なのが、実写で見ると、これはちょっと、となってしまうのは情報量の多い映画とのメディア構造の違いなのでしょう。このほか、ちょっとはしょりすぎたところもちらほら。
ただ、熊澤映画独特の逆光ぎみの露出過多の映像は、恋愛映画には本当にあっています。校舎内でもうまく使っていましたが、2人の思い出の場所となる海岸でのシーンは、いかにも恋愛映画らしい雰囲気があふれており、夢の世界に誘ってくれるようでした。美男美女の恋愛映画なので、やはり絵作りが大切だな、としみじみ。
また、山下のツンデレぶりにはお手の物ですが、「渇き」で衝撃的なデビューを飾った小松菜奈も、ゆにが割とキャラ立ちしていることがあり、「渇き」と印象はまったく違いました。また、脇も水川あさみ、新井浩文と手堅く固めているので安心できました。山本美月や友人たちの演技はご愛嬌ですが。そういえば、小松の眉毛がちょっと気になったのですが、最近の女子高生はそういうファッションなんでしょうか。
【2014年に見た映画の最新記事】
新井浩史が少女マンガの世界でおそらくそこそこイケメン枠で振る舞ってるのが面白かったです。
新井さんは、深夜ドラマのハクバノ王子サマでもイケメン役で
案外少女マンガと親和性があるんだと思いました。