2014年11月11日

マダム・マロリーと魔法のスパイス

 祝宴!シェフに続いて心がうきうきする料理映画の紹介。タイトルもクレジット上もヘレン・ミレンが主演なんだけど、実際にはインドの天才的青年料理人が、数々の試練を乗り越えるサクセスストーリー。ディズニーらしく、明るく夢のある作品で思わずご飯が食べたくなりました。

 作品情報 2014年インド/アラブ首長国連邦/アメリカ映画 監督:ラッセ・ハルストレム 出演:ヘレン・ミレン、オム・プリ、マニッシュ・ダヤル 上映時間:122分 評価★★★★(五段階) 2014年試写14本目 11月1日公開



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
映画リンク集-シネマメモ
 【ストーリー】
 ムンバイでレストランを経営していたパパ(オム・プリ)は、店が暴徒の焼き討ちにあったうえ、妻を亡くしてしまい、子供たちをつれてヨーロッパに移住することにする。南フランスの山間部の町で車が故障し、困っていた一家を助けたのは美しき料理人のマルグリット(シャルロット・ルボン)だった。パパはこれが運命だと感じて、町にインド料理店を開くことにする。

 その街には、頑固な女主人マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)が亡き夫から受け継ぎ、ミシュランの一つ星にも選ばれた高級フレンチレストランがあった。そのまん前に、パパはインド料理店を開いたのだ。マダム・マロリーはカンカンになって怒りだし、2店は意地の張り合いに。だが、パパ自慢の息子ハッサン(マニッシュ・ダヤル)の天才的な料理の腕前は、さしものマダム・マロリーも認めざるをえなかった。ハッサンはマロリーの片腕のマルグリットに恋をして…

 【感想】
 料理は愛情というけれど、料理に大家族の愛情物語を添え、奇をてらわない物語を描いた時点で、作品は大成功でしょう。序盤は頑固なパパに振り回されながらも、家族として助け合い、異国での困難に負けない一家の結束を暖かく描いています。パパを商売人として尊敬しているけど、フランスの田舎町でインド料理なんて通用しっこないと、一家のだれもが思います。しかし、パパは断固とした意思と計画でインドレストランを始めます。

 一方、マダム・マロリーにとっては悪夢でしょう。大統領も来た事がある名門レストランで、店内にはモーツァルトが流れる優雅な空間。それを、目の前の店でギンギラの内装にド派手なインド音楽を流されるのですから。自分の店を守るため、彼女はあの手この手を繰り出します。それに加えて、人種的偏見を持った村人たちもおり、ハッサンたちは困難につぐ困難に見舞われます。 
 だけど、一家の愛情とハッサンの腕がそれを救ってくれる。最初は嫌々ながら協力していた妹が、一家の危機となるとギンギラのインド衣装で踊ったりする場面は思わず笑ってしまいました。子役もかわいいのをそろえていますし、やはり家族の絆が一番ですね。

 また、マルグリットが実に魅力的。ハッサンに、「あなたは敵だから何も教えない」といいながらも、こっそり料理の本を届けたりします。この笑顔がキュートでハッサンでなくてもやられるでしょう。パパとマロリーが伝統料理にこだわる一方で、若い2人はインドとフランスの架け橋的な料理を考えます。ハッサンがママの遺品として大切に守ったインド料理のスパイスがフランス料理に斬新な味付けをみせるのですね。このおいしそうな料理の数々を見ていると、食べたくてなりません。上映時にはどこかのレストランと提携して特別メニューがでないかなあ。

 さて、ヘレン・ミランも自分の店を守るために必死ですが、決して悪人ではありません。そして、伝統に固執するのでなく、新しい味が必要と認める度量もありました。最初は険しかった彼女の顔がだんだん柔らかくなっていく様子は、さすが名女優の貫禄といったところ。オム・プリもインド映画では大ベテランで、この2人の演技合戦も見ものです。

 家族の絆あり、くすぐったくなるような恋あり、そして料理対決あり。なんとも盛りだくさんで見ごたえのある作品です。ファミリーでもカップルでももちろん一人でも楽しめる作品といえましょう。それにしても、最近インド絡みの映画が多い気がするな。

posted by 映画好きパパ at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(11) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

マダム・マロリーと魔法のスパイス★★★
Excerpt: スティーヴン・スピルバーグとオプラ・ウィンフリーが製作を務め、リチャード・C・モライスのベストセラー小説を映画化。フランス南部でインド料理店を開いた移民家族と、その真向かいに建つミシュラン1つ星の名店..
Weblog: パピとママ映画のblog
Tracked: 2014-11-12 11:37

マダム・マロリーと魔法のスパイス
Excerpt: 美味しいものに国境はない * * * * * * * * * * 南フランスの山あいの小さな町。 老舗フレンチレストランを経営するマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)。 ミシュランの星1つをずっ..
Weblog: 映画と本の『たんぽぽ館』
Tracked: 2014-11-12 20:27

マダム・マロリーと魔法のスパイス / The Hundred-Foot Journey
Excerpt: 実は今日は、映画の日ということで、ひとり二本立て。この作品の他に見たのは『祝宴!シェフ』と言う事で、奇しくも二本とも料理を主題にした作品になってしまいました。 こちらは、インド移民の家族が経営するイ..
Weblog: 勝手に映画評
Tracked: 2014-11-12 22:27

マダム・マロリーと魔法のスパイス
Excerpt: 料理は記憶 公式サイト http://disney-studio.jp/spice 原作: マダム・マロリーと魔法のスパイス (リーチャード・C・モレイス著/集英社文庫)製作: スティーヴン・スピルバ..
Weblog: 風に吹かれて
Tracked: 2014-11-15 11:07

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「マダム・マロリーと魔法のスパイス」□監督 ラッセ・ハルストレム□脚本 スティーブン・ナイト□原作 リチャード・C・モライス□キャスト ヘレン・ミレン、オム・プリ、マ..
Weblog: 京の昼寝〜♪
Tracked: 2014-11-19 08:39

マダム・マロリーと魔法のスパイス
Excerpt: THE HUNDRED-FOOT JOURNEY 上映時間 122分 製作国 インド/アラブ首長国連邦/アメリカ 原作 リチャード・C・モライス『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(集英社刊) 脚本..
Weblog: to Heart
Tracked: 2014-11-24 23:32

映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」新しいものを受け入れる、それはとても難しい
Excerpt: 映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」★★★★★ ヘレン・ミレン、オム・プリ、マニシュ・ダヤル、 シャルロット・ルボン、ミシェル・ブラン出演 ラッセ・ハルストレム 監督、 122分 2014年1..
Weblog: soramove
Tracked: 2014-11-26 11:14

マダム・マロリーと魔法のスパイス
Excerpt:  『マダム・マロリーと魔法のスパイス』を渋谷のル・シネマで見ました。 (1)本作(注1)は、予告編を見て面白そうだなと思い、映画館に行ってきました。  本作の舞台は、南フランスの小さな町サン・アン..
Weblog: 映画的・絵画的・音楽的
Tracked: 2014-11-27 06:46

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」
Excerpt: ラッセル・ハルストレム監督作品。名優ヘレン・ミレンが作品に正にスパイスを効かせる。南フランスの美しい田舎町に、ある日インド人の一家がやって来た。世界一のインド料理の店を出す為に。しかし、自信たっぷりの..
Weblog: ここなつ映画レビュー
Tracked: 2014-11-27 12:32

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』 スパイスの正体は?
Excerpt:  【ネタバレ注意】  『HACHI 約束の犬』で観客を号泣させたラッセ・ハルストレム監督の作品だけあって、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』は優しさと愛に満ちたハートウォーミングな物語に見える..
Weblog: 映画のブログ
Tracked: 2015-02-04 00:47

マダム・マロリーと魔法のスパイス
Excerpt: 【概略】 南フランスの小さな田舎町を舞台に、老舗フレンチレストランと、その真向かいにできたインド料理店の料理バトルを描く。 ドラマ なにこれ、あわないタイトル。てっきりマダム・マロリ..
Weblog: いやいやえん
Tracked: 2015-04-24 15:42