作品情報 2014年日本映画 監督:深川栄洋 出演:新垣結衣、大泉洋、富司純子 上映時間114分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:109シネマズグランベリーモール 鑑賞日11月10日 2014年劇場鑑賞187本目
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映画リンク集-シネマメモ
【ストーリー】
売れない落語家のユウタロウ(大泉洋)は、妻のサヤ(新垣結衣)と生まれたばかりの息子ユウスケを残して、事故で死んでしまう。しかし、2人のことが心配で心配でしょうがなかったユウタロウは成仏できない。そのうえ、彼のことを見える人物に短期間、一度だけ乗り移る能力ができてしまう。
ユウタロウの葬儀で、絶縁状態だったユウタロウの父(石橋凌)が現れ、強引にユウスケを連れて行こうとする。師匠(小松政夫)に乗り移って、2人を逃がすユウタロウ。サヤは自分を育ててくれた伯母が住んでいた田舎町、ささらへと隠れ住む。サヤになにかあると、ユウタロウは他人に乗り移って現れるのだが…
【感想】
うーん、サヤを除いて登場人物にだれにも共感ができなかった。そもそもユウタロウは自分勝手だし、いくら父親と絶縁したとはいえ、その存在をサヤに告げないというのはどうよ。しかも、大方の想像通り、海原雄山と山岡士郎みたいな関係だし。パトリック・スウェイジがちゃんと見守っているのが分かる「ゴースト」と違って、うるさいユウタロウにつきまとわれると迷惑に見えるというのがなあ。
また、ささらの住民が心優しいと宣伝ではうたっていたけど、しょっぱなからサヤを騙そうとする不動産屋、なぜかわからないけど、ボケたふりをしている宿屋の隠居した老婦人ナツ(富司純子)、他人の家をのぞきこんで、町中にうわさを流す老女珠子(藤田弓子)、すぐに逆切れするシンママのエリカ(福島リラ)など、まともな人間がだれもいないのだけど。というか、なぜナツがボケたふりをしていたのか、最後まで説明なかったし。
さらに、クライマックスでは大泉洋の見せ場が完全に石橋にとられちゃっているし、いったいだれが主人公なのか、という感じ。原作がどうなっているのかしらないけれど、もう少し脚本で人物を整理して、登場人物の性格を再構成すればいいのにという感じでした。
でも、新垣結衣が母親役に初挑戦でしょうか、おもわぬシーンもみれたし、次第に母親の自覚が強くなる様子は、見ていて応援したくなりました。エンドロールの名場面写真集も、笑顔をみているだけで満足。とくにファンというわけでなかったのですが、彼女の魅力にあふれた作品でした。
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