作品情報 2014年日本映画 監督:三池崇史 出演:福士蒼汰、山崎紘菜、神木隆之介 上映時間118分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ錦糸町 鑑賞日12月10日 2014年劇場鑑賞196本目
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映画リンク集-シネマメモ
【ストーリー】
退屈な日常に飽き飽きしていた高校生の高畑瞬(福士蒼汰)。ある日、授業中にいきなり教師の首が飛ばされたとおもうと、しゃべるだるまが現れて、生徒たち相手に「ダルマさんが転んだ」ゲームを始めだした。
負けたものは即座に命をたたれる死のルール。何とかクリアした瞬だが、まねき猫、こけしなど、謎の物体が次々と現れ、ゲームは継続していく。幼馴染の秋元いちか(山崎紘菜)とともに、必死に戦う瞬だが、不良の天谷(神木隆之介)は、これこそ自分が求めていたものだと嘯く。
【感想】
序盤のダルマはドキドキ、ワクワクして面白かった。映画開始早々、死の「ダルマさんが転んだ」が始まり、クラスメートたちが次々と犠牲になっていく。知力と体力と想像力をフル回転して、なんとか切り抜けようとする瞬と仲間の活躍は見ていて楽しかったです。どんな倒れ方をしてもスカートがめくれないのはご愛嬌ですが、血をビー玉に変えることで、非日常性を高めるなか、首の無い遺体がごろごろしているのは、三池映画らしい残酷さ。
しかし、同じような趣向のゲームが次々と続いていくうちに、次第に飽きていきます。なぜなら、ゲームで生き残れるキャラは限られていて、次のゲームでまた新キャラが登場する。これらのほとんどは、どうせゲームをクリアできないだろうと想像が付くから、キャラが全然立っていないまま、ゲームのように犠牲者が増えるだけ。原作は漫画(未見)なので、脇役も描けるのかもしれないけど、2時間の映画だと、しんどい。
もちろん、三池監督も脇役キャラをたたせようと、テロップをだしたり、ちょっとした見せ場を作ろうとするのだろうけど、最初のゲームでクリアの条件がわかってしまう以上、どうせだめなのだろうな、とこちらも分かっているのでワクワク感がありません。
さらに、原作の登場人物なのかもしれないけど、思わせぶりに現れた登場人物が結局、ラストに意味不明の行動をとるだけであり、少なくとも続編がなければ、映画ファンとしては時間の無駄にしかすぎません。まねき猫で、ある主要キャラが透けて見える描写もあったけど、これも最後まで関係なかったし。
演技陣は主演クラスは若い役者がそろっているので、こんなものかという程度。福士のがんばり、神木の安定感に加えて、山崎紘菜がホラークイーンとして健闘してました。同じゲーム参加者の優希美青の可愛さをみると、山崎は黒髪でもよかったと思いますが。さらに、ゲームに負けてあっさり退場するエキストラたちがきちっと演技していたのは良かった。ホラー映画って、結構、ここがポイントで、日本のホラー映画って、いかにも棒読みの悲鳴が続く作品が多いですもの。また、ゲームの対戦相手の声優に山崎努や、水田わざびといった芸達者をそろえていたのも、高評価。それだけに、終わり方に納得がいかず、もやもやが残った作品でした。CG丸出しのセットもわざとなのだろうか???
【2014年に見た映画の最新記事】
いつもTB、ありがとうございますm(__)m
すみません、間違って『寄生獣」のTB貼ってしまいましたので
お手数ですが削除して下さいm(__)m
この映画、三池監督にしか撮れなかった作品ですね(笑)
役柄が微妙に違うのに笑いました。
本人も「神さまの〜」の、あの演技は気に入っているそうです