2014年12月18日

フューリー

 第二次大戦を舞台にした映画で、戦車兵を題材にしたものって最近では珍しいかな。ちょっと突っ込みたくなる描写もありましたが、最後まで迫力あるアクションシーンにやられっぱなし。アクション映画はこうでなくちゃ、という見本でもありました。

 作品情報 2014年イギリス映画 監督:デヴィッド・エアー 出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン 上映時間135分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:109シネマズ木場 鑑賞日12月13日 2014年劇場鑑賞199本目

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 【ストーリー】
 1945年4月のドイツ西部戦線。シャーマン戦車フュ−リー号で激戦を生き残ってきたコリアー軍曹(ブラッド・ピット)の元に、新兵のノーマン(ローガン・ラーマン)が配属された。自分はタイピストで、戦車兵になるつもりはなかったと嘆くローマンだが、5人の乗員のだれか1人でもミスをすれば死につながる厳しい世界。

 ノーマンが見つけたドイツ兵が子供だったために発砲せず、仲間の戦車がやられた。怒ったコリアーは、ノーマンに捕虜のドイツ兵を射殺させ、ここが戦地であることを思い知らせる。さらに激しい戦闘が続く中、コリアーはたった1台の戦車で300人ものドイツ部隊と戦う羽目に陥ってしまう。

 【感想】
 アメリカ映画だと、アメリカ人はいつも清く正しく、悪のドイツ軍をやっつけるという話が多いのだけど、本作では、戦場の真実を忠実に再現しようとして、投降した捕虜の殺害、ドイツ女性への半ば強制的な暴行行為なども描いています。捕虜の殺害は「プライベートライアン」や「硫黄島からの手紙」でも描かれていたけど、女性に対する暴行行為は、アメリカ主人公映画では初めてみたかも。でも、実際はこうしたことは多発していたのでしょうね。

 最初は戦うのを拒否していたノーマンが、嫌々ながら、やがては大切なものを守るために、戦士と化していくのは、戦争映画の一つのパターンでありながらも、ブラピの鬼軍曹ぶりもあり、自分がこういう目にあったら嫌だなあ、としみじみ。また、ドイツが女子供まで動員して戦闘にあたった悲惨な現実も描いており、反戦映画としても成り立つのではと思いました。主人公が少年を射殺するというのもアメリカの戦争映画では珍しいかも。

 何より戦車戦は迫力満点。タイガー戦車は博物館から借りて実際に動かしたそうですが、SFX技術の発展もあり、弾幕の恐ろしさなど自分がそこにいるような恐怖も味わえます。というか、これだけ派手に戦死しているシーンがあるのに、なぜG指定なのでしょうかね。

 クライマックスの1台対300人の対決は、ドイツ軍のアホさ加減にさすがに、トンでもないとあきれましたが、徹底的な戦闘シーンはエクスペンダブルズ3の比ではありません。とにかく戦闘シーンが多いので、戦術的にはありえないケースが多いけれど、平地戦、市街戦、森林でのゲリラ的戦いなどバリエーションもあり、序盤からラストまで、アドレナリンが沸騰しまくりました。

 キリスト教的価値観が強いとか、ドイツ兵を物としか描いていないという批判もあるけれど、最前線をミクロな目で描いたらこうならざるを得ないと思います。さらに、ブラピの徹底的な存在と、戦車兵に信心深いシャイア・ラブーフ、ヒスパニックのマイケル・ペーニャ、南部の貧しく無知な白人のジョン・バーンサルとキャラをそろえた時点で、当時のアメリカにとっての戦争とは、正義とは何なのか考えさせられました。
posted by 映画好きパパ at 07:16 | Comment(0) | TrackBack(14) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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