2014年12月20日

ゴーン・ガール

 ネタバレせずに、この傑作映画の素晴らしさを伝える自信がブログ主にはありません。結婚している人、もしくは、結婚について思いがある人はこのブログに限らず、予備知識を一切いれず、「She」が流れる予告編だけみて映画館にいきましょう。鑑賞後、ウィキペディアをみたら、結末まで全部ネタバレしてありびっくりしました。

 作品情報 2014年アメリカ映画 監督:デヴィッド・フィンチャー 出演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、タイラー・ペリー 上映時間149分 評価★★★★★(五段階) 鑑賞場所:109シネマズ木場 鑑賞日12月13日 2014年劇場鑑賞200本目



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 【ストーリー】
 ミズーリ州の田舎町。ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は結婚5年目のだれもがうらやむ美男美女のカップルだった。ところが、結婚記念日の日、猫が家の外にでているという隣人からの連絡で帰宅したニックがみたものは、荒らされている家だけで、エイミーの姿はどこにもなかった。

 通報で駆けつけたボニー刑事(キム・ディケンズ)は台所で血痕を発見。さらに、大量の血液をぬぐったあとがあった。美人で、幼いころに絵本のモデルにもなったことがあるエイミーは有名人で、彼女の失踪にマスコミは大騒ぎ。やがて、ニックの行動に不審な点が次々と見つかり、警察もニックに対する疑惑を深めていく…

 【感想】
 「セブン」をはじめ、人間の嫌なところばかり描いている感もあるデビッド・フィンチャー監督らしい作品。本作もミステリーとしてみれば、いくらなんでもそれはありえないだろうという突っ込みがありますが、人間は本質的に自己本位であり、ダークな部分であることを描きたかったという意味では大成功の作品といえましょう。

 結婚生活の見せ掛けのつくろいと、恐るべき深淵は、夫婦のありかたを考えさせられます。ニックもエイミーも、はたから見れば金持ち美男美女の白人ですが、一皮向けば…というのも、さもありなんという感じ。原作、脚本は女性だというのも結構驚きかも。まあ、結婚は相手を尊重すべきもので、決して相手を支配しようと思ってはならないものなんだけど、現実世界にもそういった真っ当な夫婦というのは、どのくらいいるんでしょうかね。とりあえず結婚は人生の墓場なのかも。

 一見、登場人物の中では唯一まともだと思えるニックの双子の妹マーゴット(キャリー・クーン)ですが、彼女の使い方が実にうまい。要はニックやエイミーと対比できる人物を置くことによって、いったい、登場人物たちがどんな心理なのかが観客にも理解できるわけです。

 「ソーシャルネットワーク」の監督らしく、マスコミやSNSの欠陥をうまく描いているのも現代らしい話です。いつどこでもSNSに載せようとする馬鹿はいるわけですし、マスコミのハエがたかるような取材攻勢というのは日本よりもアメリカのほうがはるかにひどい。日本であんな放送をやったら、たちまちお詫びの嵐になるでしょう。

 ホラーと笑いは紙一重といいますが、本作でも、結構、笑える部分があり、まさにブラックコメディといっていいでしょう。例えば、エイミーがニックのあごについて突っ込むのは、アメリカでもそういう見方ができるのかと笑えましたし、マウンテンデューにこだわるのかというところもおかしくなりました。

 配役もぴったり。ベン・アフレックというのは、実は結構、カメレオン的な俳優かも。また、これまで今一つブレイクしきれなかったロザムンド・パイクもオスカーノミニーされても不思議ではない存在感を出しています。さらに、キム・ディケンズやキャリー・クーンといった、これまであまり知らなかった俳優たちもいい味を出しています。

 ラストのこととかいろいろ書きたいこともあるのですが、さすがにこれは自粛。ブラックな心理ホラーでコメディ的な部分もあり、全米で予想外の大ヒットしたのもうなずける内容でした。
posted by 映画好きパパ at 03:42 | Comment(0) | TrackBack(24) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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