2015年01月06日

自由が丘で

 韓国映画で加瀬亮が出ていることはしっていましたが、タイトルからして日本の自由が丘でロケいた作品と思っていたら、自由が丘というのは作中に出てくる喫茶店でソウルのお話でした。

 作品情報 2014年韓国映画 監督:ホン・サンス 出演:加瀬亮、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ 上映時間67分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:シネマート新宿 鑑賞日12月29日 2014年劇場鑑賞206本目



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
映画リンク集-シネマメモ
【ストーリー】
 思いを寄せる元同僚のクォン(ソ・ヨンファ)に会いにソウルにやってきた日本人青年モリ(加瀬亮)。だが、クォンは長期にわたって不在で、モリは近くのゲストハウスに泊まって彼女の帰りを待つことにする。

 近所の喫茶店自由が丘8丁目の店主ヨンソン(ムン・ソリ)と仲良くなったり、ゲストハウスの住人のサンウォン(キム・ウィソン)と毎晩のように飲み歩いたり、まったりした日々をすごすが、クォンはなかなか帰ってこない。モリの思いは募るばかりで…

【感想】
 ホン・サンス監督は日常を切り取る系の監督で、しかも固定カメラによる長回しが多いので、毎回すやすやと眠ってしまうのですが、今回は上映時間が短いのと、加瀬亮の表情が面白くて、つい見入ってしまいました。

 モリは韓国語をしゃべれないので、韓国人同士は韓国語、それ以外は英語のせりふが続きます。ホン・サンス監督は撮影しながら脚本を書くそうで、俳優たちもどうなるのかわからないまま演じているとか。それが余計リアリティを感じさせるのかもしれません。

 序盤に、クォンがモリから出された手紙の束を落とすシーンがあり、手紙の順番がめちゃくちゃになったので、映画の時系列もめちゃくちゃになってしまいました。また、妙なタイミングでカットになるので、このスローカーブの連続のような印象は慣れるまで時間がかかりました。でも、加瀬やムン・ソリといった芸達者たちのおかげで楽しめた。

 ピアノのBGMをはじめ、軽妙なラブコメでフランス映画のようなつくりなのでヨーロッパでもホン・サンス監督の人気は高いんでしょうね。上映時間も短いし、ふと時間が空いたときにお手軽にみられる上質なふわふわ菓子という印象でした。
posted by 映画好きパパ at 07:22 | Comment(2) | TrackBack(2) | 2014年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お早うございます。
本作をご覧になっていたのですね!
加瀬亮が出演し、なかなか楽しめる映画にもかかわらず、本作を取り上げているブログがほとんど見当たらず、どうしたことなのかなと思っていました。
それにしても、「スローカーブの連続のような印象」とは実にうまい表現だなと思いました。
Posted by クマネズミ at 2015年01月11日 06:32
コメントありがとうございます。
小規模公開ですし、韓流映画を一般の映画ブログのかたは
あまりチェックしていないみたいですからね。
クマネズミさんの言われるとおり、順番をばらばらにすることで
単純な話がこんなにも広がるのかと、ホン・サンス監督の
アイデアにはびっくりです。
しかも、脚本がとってだしなわけですから、小さな映画でも
ワクワクできる内容になるのだと感心しました
Posted by 映画好きパパ at 2015年01月11日 08:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

自由が丘で
Excerpt:  『自由が丘で』をシネマート新宿で見てきました。  本作(注1)は、韓国映画に加瀬亮が出演するというので、久しぶりの韓流ながら、映画館に行ってきました。  本作は、主役のモリ(加瀬亮)が、以前語学..
Weblog: 映画的・絵画的・音楽的
Tracked: 2015-01-11 06:19

時間〜『自由が丘で』
Excerpt:  日本人青年モリ(加瀬亮)は、思いを寄せる韓国人女性に会うため、かつて暮 らしていたソウルへやってくる。しかし彼女は不在。ゲストハウスに宿を取った モリは、街を散策する。  韓国映画はよ..
Weblog: 真紅のthinkingdays
Tracked: 2015-01-25 18:37