作品情報 2014年日本映画 監督:三島有紀子 出演:中谷美紀、三浦貴大、余貴美子 上映時間104分 評価★★(五段階) 鑑賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 鑑賞日2月2日 2015年劇場鑑賞14本目
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村
映画リンク集-シネマメモ
【ストーリー】
神戸で小さな仕立て屋「南洋裁店」を営む市江(中谷美紀)は、亡き祖母から店を受け継ぎ、その人のためだけのたった1着の服を縫い続けていた。大手百貨店大丸のバイヤー、藤井(三浦貴大)は彼女の服に惚れ込み、ブランド化を提案するのだが、市江は顔の見えない人の服は作りたくないと拒否する。
何度も市江のところに通う藤井。やがて、町の人たちにとって、南洋裁店の服が、なくてはならないもので、人生にも大きく関わっていることに気づく。
【感想】
ユニクロメインの僕にとっても、南洋裁店の服が見事なデザインになっていることは感心しました。ただ、それにまつわる町の人たちの様子が、ちょっと異世界めいているというか、フリーダムすぎてついて行けませんでした。
例えば、夜会といって年配の男女が南洋裁店の服を着て、正装で踊るシーンがあるのですが、30歳以上が参加資格なのに、おじいちゃん、おばあちゃんがメイン。西洋人と違って、日本の年配の方が、舞踏会風のダンスを踊るというのはあまり似合わず、しかも、踊る曲もブラームスのワルツだとテレビCMが先にたってしまって、苦笑しました。
また、神戸が舞台なのに誰一人関西弁を使わないというのにも違和感。三島有紀子監督の感覚では関西弁は優雅な洋服の世界に似合わないというのでしょうか。NHKドラマ「カーネーション」でコシノ一家をモデルにした登場人物たちがコテコテの関西弁を使いまくっても、物語観は全然壊さなかったのに、と思います。
中谷美紀は、省エネ演技というか、最初から最後まで想定内の演技に終始。三浦貴大も女優陣に囲まれて印象が薄かったし、なんか女性の考える都合のいい男という感じ。杉咲花だけが元気だったのかな。でも、本当に調和のとれたこぢんまりした世界で、まあ、こういうのに癒される人向けの作品であり、僕は「ぶどうの涙」に続いて、三島監督作品のセンスがあいませんでした。
【2015年に見た映画の最新記事】
中谷美紀は「阪急電車」でも貢献してましたから
阪急の車内吊り広告で電車ジャックしてましたね〜。
Twitterでこの映画の広告一色になってたのを見ました。
皮肉なことに劇中使われた洋服そのものには全然魅力を感じなくて
それだけが個人的には痛かったですが(え)
片桐はいりの娘役でちょこんとすわってた女の子がやたら可愛くて
服も可愛くてメロメロでした。(≧∇≦*)
凛としてるようでゆるいとこが案外ハマリましたし
神戸の街をウロウロしたいとかあんな店あったら行ってみたいとか
映画をはなれた部分での興味がひろがって個人的には
見終わったあとも楽しめる作品でした。(*^_^*)
個人的には、「私、おしゃれでしょう」といいたげな作風は
苦手なんですよねえ。
女子高生3人組をはじめ、片桐はいりの娘も含めて
女の子はかわいい存在だったのはよかったですが。
正直、夜会に一番乗れなかったのが大きかったです。