作品情報 2015年アメリカ映画 監督:デヴィッド・コープ 出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガー 上映時間107分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ日本橋 鑑賞日2月18日 2015年劇場鑑賞20本目
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【ストーリー】
イギリスで貴族ながら詐欺まがいの商売をしている美術商のチャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)のもとに、学生時代の同級生でM15幹部のマートランド(ユアン・マクレガー)から、盗まれた幻のゴヤの名画を探すよう要請される。そこにはナチスの秘宝の手がかりがあり、国際テロリストのストラーゴ(ジョニー・パスヴォルスキー)が狙っているというのだ。
家計は火の車で、報奨金と捜査に協力しなければ詐欺容疑で逮捕するというマートランドの飴と鞭の要請に、チャーリーは忠実なボディガードのジョック(ポール・ベタニー)とともに捜査にのりだす。一方、チャーリーがはやしたちょびひげについて、ヒゲアレルギーの妻のジョアンナ(グウィネス・パルトロー)は烈火のごとく怒るのだった。果たして幻の名画とちょびひげは無事守られるのか。
【感想】
1970年代の緩いアクションコメディー、「ピンクパンサー」「007カジノロワイヤル」といったものは割と好きなのですが、最近、リメイクされたこの手のものは、なんでわざわざリメイクするのか分からないこともあり、ちょっと敬遠ぎみ。本作も予告やCMでは期待したのですが、予想以上の緩さによっと勘弁という感じでした。ギャグに徹するなら、今はなきレスリー・ニールセンの作品群みたいなナンセンスものにしてほしかったかも。
やはりギャグのセンスが合わないというのが一番痛い。例えば、ジョアンナはヒゲアレルギーで、チャーリーとキスをしようとすると吐き気を催すというギャグが何度もくりかえされるのだが、どこがいいのかさっぱりわからないし、ジョックも乗り物酔いでゲエゲエやるシーンがばっちりうつり、こういう下ネタって韓国映画や最近のハリウッドではやってるんでしょうかねえ。ちょっと勘弁という感じでした。
同じギャグでも、ジョックがどんなにひどいめにあってもひたすらチャーリーに尽くすシーンとかは、ポール・ベタニーのノリノリの演技もあって楽しめたのですが、全体としては今一つ。そもそも軸となるストーリーが、いい加減というのも弱点ではないでしょうか。
もっともこうした感想は本国でも一緒で、批評家比較サイトのロッテントマトでは評価が13%というさんざんの結果。興行収入も制作費6000万ドルに対して、わずか770万ドルと観客からも批評家からも見放されています。ジョニデのネーミングの魔力もそろそろ衰えてきたのかもしれません。
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