作品情報 2015年日本映画 監督:山下敦弘 出演:渋谷すばる、二階堂ふみ、赤犬 上映時間103分 評価★★(五段階) 鑑賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 鑑賞日2月20日 2015年劇場鑑賞21本目
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映画リンク集-シネマメモ
【ストーリー】
公園で行われていた「赤犬」のライブに一人の男(渋谷すばる)がいきなり現れ、マイクを奪って熱唱、そのまま気を失ってしまう。赤犬のマネージャーカスミ(二階堂ふみ)は、彼を事務所兼自宅のスタジオに連れて帰ったが、彼は記憶喪失だった。
ポチ男と名付けた彼を赤犬のボーカルにしたカスミ。一方、わずかな手がかりから男の正体を探った彼女は、男が大森茂雄といい、傷害事件で逮捕された不良だとしる。やがて、大阪の名所、味園ユニバースでライブが行われることになるのだが。
【感想】
赤犬は大阪で活用しているグループで、味園ユニバースも千日前の名所だそうですが、まったくしりませんでした。赤犬とは、そのへんの商店街のおっちゃんが集まっている設定かと映画の中盤ぐらいまで思っていたほど。このへんが、この映画を楽しめるかどうかのポイントかもしれません。
渋谷すばるは関ジャニで活躍しているので、歌はもちろん下手でないのだけど、それでも、ストーリーで必要な、だれもが聞き惚れる魂の歌かというと、そこまで感じられませんでした。そもそも、昭和歌謡曲ふうの歌が苦手というのもあるのですが。
また、ポチ男が過去に不良でやんちゃして、というのもいかにも大阪ふうのお話。底辺の人種を描くにしては、あまりにも類型的な気もします。そして、クライマックスがよく分からない。それまで、ある種、細かい描写を延々と積み重ねていたはずが、なぜ、そうなるのか、まったく分からないで、主人公の活躍へとつなげていくのがついていけませんでした。まあ、それをいえば、見ず知らずの男を痴呆症の祖父と2人ずまいの自宅に泊めるカスミの気持ちと、昭和めいたセーラー服の衣装の時点で、ご都合主義と考えないといけないのかもしれませんが。
渋谷、二階堂の演技は悪くないですし、特に沖縄出身の二階堂がきっちり関西弁をやっていたのはさすが。渋谷も演技はあまり見たことがなかったのですが、こうした役にはまれるのは今後に期待したいところです。まあ、山下監督の「もらとりあむタマ子」が面白かっただけに、落差があったということでしょうか。
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