作品情報 2014年イギリス映画 監督:ジェームズ・マーシュ 出演:エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス 上映時間124分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズシャンテ 鑑賞日3月17日 2015年劇場鑑賞34本目
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【ストーリー】
1963年、イギリスのケンブリッジ大学で理論物理学を学ぶホーキング(エディ・レッドメイン)は、パーティーで出会った女性、ジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と恋に落ちる。才能を指導教授のデニス(デヴィッド・シューリス)にも認められたホーキングは順風満帆だったが、体に異変が起き、ついに歩けなくなってしまう。
ALSで余命2年と診断された彼は自暴自棄になるが、ジェーンは献身的にささえ、やがて結婚することに。手足は動かなくても、脳の動きは変わらないことを知り、研究に情熱を燃やすホーキング。やがて子どもも生まれ…
【感想】
伝記映画で、原作はジェーンの回顧録ということもあり、主要登場人物すべてが善人となってしまいました。凡人だったらドロドロするはずの三角関係も、ホーキングが天才で常人と違うためか、中学生の恋愛のようで、きれいごとを並べたのではないか、と意地の悪い見方をしたくなるほど。
また、中盤以降のジェーンの心の変化が、描写が少なくて、よく分からない。それまでのシーンは何だったのと言う感じが続きます。愛の形はいくつもあるから、単純に決めつけるのは良くないのかもしれないけれど、映画なのだから、揺れるジェーンの動きをもっとじっくり描くべきでは。結局、恋愛映画か家族映画か、それとも物理学の天才を描きたかったのか、どれも中途半端に感じられてしまいました。
レッドメインは顔面から倒れるシーンなど、見ているこちらから痛くなるほど病気の進行の様子を熱演。そして、どんどんしゃべれなくなり、ついには機械を使うに至るまでの病状の進行を、細やかに演じ分けていました。一方、ジェーンは感情の動きがわからないほか、最近のシーンになっても全然、年を取っていないように見えたのですが。
脇役では、デヴィッド・シューリスのひょうひょうとした演技もさることながら、ホーキングの親友ブライアン役のハリー・ロイドが、美味しいところをもっていきました。
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