シンデレラ

　だれもが知るディズニーのおとぎ話を忠実に映画化。連休中とあり、小さな子供をつれた親の姿も目立ちました。ディズニー映画にありがちですが、併映の短編アニメ、「アナと雪の女王／エルサのサプライズ」のほうが面白かった。

　作品情報　2015年アメリカ映画　監督：ケネス・ブラナー　出演：ケイト・ブランシェット、リリー・ジェームズ、リチャード・マッデン　上映時間105分　評価★★★（五段階）　鑑賞場所：TOHOシネマズららぽーと横浜　鑑賞日５月４日　2015年劇場鑑賞59本目



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　【ストーリー】
　幼くして母（ヘイリー・アトウェル）を亡くした少女エラ（リリー・ジェームズ）、成長して大変美しい娘に育ったが、ある日、父（ベン・チャップリン）が再婚する。継母の女性（ケイト・ブランシェット）も美しかったが、心は醜かった。

　父親が旅先で病死すると、継母と義理の姉２人（ソフィー・マクシェラ、 ホリデイ・グレインジャー）はエラを召使いとしてこきつかい、暖炉で寝かせて灰だらけになっていたため、「シンデレラ」（灰かぶり）とよんでバカにする。お城への舞踏会もシンデレラは置いてきぼり。泣いていた彼女の前にフェアリー・ゴッドマザー（ヘレナ・ボナム＝カーター）が現れた。

　【感想】
　「イントゥ・ザ・ウッズ」ではシンデレラをかなり野心的な女性と描き、かつ、いじわるな義理の姉には罰があたるのですが、本作は子供向けで、シンデレラはひたすらやさしく、美しい女性として描かれていました。勇気が必要というのはどこに必要だったのかという気持ちもしますが。

　現代風にちょっとアレンジしたと思えたのは、シンデレラが森の中で偶然、王子（リチャード・マッデン）と出会っていたこと。互いに相手の正体を知らないのに、一目惚れに落ちたというのは、王子だから好きになったのではなく、好きな人がたまたま王子だったというふうに、現代人にも受け入れやすくなっています。

　シンデレラが舞踏会でまとう青いドレスやガラスの靴はさすがディズニーだけあって、鮮やかなもの。またカボチャが馬車になるシーンなど、ＳＦＸもきっちり使っています。リリー・ジェームズもおとぎ話にふさわしい容姿、メイクをしており、物語にとけこんでいますが、やはり「イントゥ・ザ・ウッズ」を観てしまったあとだと、単純すぎと突っ込みたくなるかも。

　それでも、女の子には年に限らず楽しんでもらうにはぴったりでは。また、ひねたオジサンからみても、癒される部分があったのも事実でした。ケイト・ブランシェットが扱いというのは女優の格があるにしてもちょっと違和感がありました。