作品情報 2014年日本映画 監督:園子温 出演:綾野剛、沢尻エリカ、山田孝之 上映時間139分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ川崎 鑑賞日5月31日 2015年劇場鑑賞80本目
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【ストーリー】
田舎から出てきて無一文となり食べ物もない龍彦(綾野剛)。新宿で一人で大勢のチンピラと喧嘩になり、ボコボコにされても立ち向かっていく姿を見た真虎(伊勢谷友介)に気に入られ、スカウトの道に入る。町で女の子に声をかけ、キャバクラや風俗に紹介する仕事だが、龍彦は自分がスカウトした女の子全員に幸せになってもらうことを誓う。
歌舞伎町では真虎たちのスカウト会社「バースト」に敵対する「ハーレム」との抗争が起きていた。そんななか、龍彦は風俗店の店長に痛めつけられたアゲハ(沢尻エリカ)を助け出す。だが、彼女は借金を店に肩代わりしてもらったうえ、ハーレム幹部で血も涙もない策略でのし上がろうとする秀吉(山田孝之)がスカウトした女だった。秀吉はなぜか龍彦に異様な敵対心を燃やしていた。
【感想】
歌舞伎町でよくロケできたなと感心しました。実際には浜松でとったシーンと歌舞伎町のシーンを合成させているのですが、主要キャストが歌舞伎町で撮影した場面もあり、よく混乱が起きなかったとまず感心。TOHOシネマズ新宿もあり、歌舞伎町にいくのですが、現在は条例が厳しくて、スカウトがこんなに派手になることはないですけど、町の特徴を良くつかんでいました。
物語は単純明快で、熱い心を持つ龍彦を主人公に、ライバル、清濁併せのむ上司をちりばめ、スカウト会社の抗争や背後にあるヤクザなどを描いています。単純な勧善懲悪にならないほろ苦いところも交えており、エンタメ作品としては時間の長さも気にならず、最後まで楽しめます。下着姿で歌舞伎町を走り回るなど体当たりの演技に感心。絵本を絡めたところも彼女らしくて良かったです。事務所の関係かクラブのママ役の山田優はちょっとミスキャストの気もしますが、大して気になりません。
ちなみに、プロデューサーが山田の夫、小栗旬の事務所社長の山本又一朗なので、予告編のナレーターは小栗がつとめているそう。続編があるなら、彼の登場も期待したいところ。ちなみに綾野も同じ事務所です。
配役が「クローズ」など、ヤンキー映画とかぶるところがあり、乱闘シーンなども彷彿とさせます。この手の映画が好きなひとにはたまりません。主役陣の綾野、山田は私生活でも仲良しのためか息もぴったり。金髪天パーにした綾野の熱血漢ぶりは、普段、体温が低い役だ多いだけに見物でした。そこへ、一見、温厚そうだけど実は一番腹黒い伊勢谷もくわわり、ぎらぎらとした男の世界に辟易としそうになったときに、沢尻が良いアクセントになりました。
バーストの幹部に豊原功補、村上淳、深水元基、ハーレム幹部に安田顕、金子ノブアキといかにもの組み合わせ。園作品の常連もいますが、ヤンキー映画にぴったりの俳優ばかりで、こうした連中の歌舞伎町をめぐる抗争は見てわくわくします。特に安田の小物ぶりは、「竜三と七人の子分たち」でみたばかりですが、はまりっぷりで笑っちゃいました。大物ヤクザ役の吉田鋼太郎を含めてみな楽しそうです。
どうみても続編がありそうな終わり方なので次作が楽しみです。
【2015年に見た映画の最新記事】
>実際には浜松でとったシーンと歌舞伎町のシーンを合成させているのですが
そうなんですか〜?
実は鑑賞中、私もよくこんな画が撮れたなあと思うシーンが多々ありました。
さすがに乱闘シーンは「クローズ」を彷彿させましたが
やんちゃな男の純情が描かれて、最後まで飽きることは無かったです♪
ところで、パパさんとは微妙にニアミス♪私は30日に同じTOHOシネマズ川崎でした(^^ゞ
歌舞伎町で実際綾野と沢尻が歩いたりしたそうですが
浜松のほうが撮影中にパニックになったとか。
よくみれば、写真撮影のフラッシュが光っているそうです
kiraさんとどこかの映画館ですれちがっているかもしれませんね