トゥモローランド

　予告編でそれなりに楽しみにしていたのだけど、予告編と本編の内容が違うのでびっくり。ストーリーもいい加減で、やはり、アメリカのSF大作はあわない作品が多いなあ。

　作品情報　2015年アメリカ映画　監督：ブラッド・バード　出演：ジョージ・クルーニー、ブリット・ロバートソン、ヒュー・ローリー　上映時間130分　評価★★（五段階）　鑑賞場所：ＴＯＨＯシネマズ日劇　2015年劇場鑑賞88本目



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　【ストーリー】
　1964年、ニューヨークの万博会場を訪れた少年フランク（トーマス・ロビンソン）は、発明コンテストに持ち込んだ自分のジェット噴射機が審査員にぼろくそに言われて落ち込んでいた。だが、不思議な少女アテナ（ラフィー・キャンディ）に案内されて、不思議な場所へ導かれる。それは未来の都市「トゥモローランド」だった。

　現在、ＮＡＳＡの宇宙基地が取り壊されるのに反対する女子高生、ケーシー（ブリット・ロバートソン）は、天才的な技術力を使って妨害しようとする。だが、あえなく失敗して警察につかまってしまう。なんとか釈放された彼女の荷物の中に不思議なピンバッジがあった。それに触れたとたん、彼女はトゥモローランドの景色が見えるようになるのだった…

　【感想】
　ディズニーランドの下にウォルト・ディズニーが作った秘密基地があるという予告編で楽しみにしていったら、ディズニーランドは関係ないじゃないか。ウォルトもアインシュタインも出てこなかったぞ。しかも、トゥモローランドでのワクワクするような冒険かと期待していたら、しょぼい現代でのアクションがメインだったし、クライマックスも何、これという感じ。小規模予算のシグナルのほうがよっぽどＳＦアクションしてたぞ。

　冒頭、大人になったフランク（ジョージ・クルーニー）がビデオに向かって語りかけるシーンから始まるのだけど、その掛け合いがだらだらして、つかみにはしっぱい。やがて1964年のシーンが始まり、ちょっとは期待したけど、そもそも、トゥモローランドが何のためにあり、そこの人はどこから来たのか、悪役が何を考えているのか、なぞのままというか放りっぱなし。最後までみてもよく分かりませんでした。

　登場人物も魅力にかけます。ケーシーはうるさいだけだし、ジェニファー・ローレンスをちょっと崩したような感じで、物語を引っ張る力は今ひとつ。さらに、ジョージ・クルーニーとラフィー・キャンディのシーンは、はっきりいって、クルーニーがロリコンにしかみえません。ラフィー・キャンディ自体は、体張ってがんばっていたのですけど。ラスボス役のヒュー・ローリーも怖さや狂気がまったく感じられず、精彩をかいています。登場人物が白人ばかり（エキストラ的には黒人もいるけど）というのも、個人的にはひいてしまいました。

　そもそも夢をあきらめないをテーマにしているわりには、ストリートミュージシャンとか売れない画家とか、その夢がしょぼいのはなんでしょう。ケイシーの夢も最初のころと終わりのほうでは全然違っちゃっているし、なんだか、みんなの気持ちで地球を守ろうとか新興宗教みたいだし、とにかくちぐはぐさばかりの作品でした。

Comments

厳しいですね（笑）
「トゥモローランドが何のためにあり、そこの人はどこから来たのか、悪役が何を考えているのか」
トゥモローランドはこの映画を作るためにあり
そこの人は製作者のあたまの中から来て
悪役は適度に主役を痛めつけて映画を盛り上げることを考えている。
そんなところでしょうか。考えちゃうとロクでもない答えしか思いつきません（笑）

Posted by まっつぁんこ at 2015年06月24日 07:24

コメントありがとうございます。
ディズニーだし、全米１位のＳＦ大作だし、期待したのですが
ストーリーはしょぼすぎ。「レミーのおいしいレストラン」の
監督なので外れはないとおもったのに、実写だと勝手が違ったのかな

Posted by 映画好きパパ at 2015年06月24日 12:21