作品情報 2015年日本映画 監督:鈴木雅之 出演:木村拓哉、松たか子、 北川景子 上映時間119分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2015年劇場鑑賞108本目
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【ストーリー】
東京地検城西支部で交通事故の取り調べを行っていた検事の久利生(木村拓哉)と事務官の麻木(北川景子)は事故に不審な点を見つける。そこへ、元久利生の事務官で、今は大阪地検の検事になった雨宮(松たか子)が現れ、事故の裏にネウストリア大使館が関与していることを示唆する。
だが、外交特権に守られた大使館には東京地検といえども手が出せなかった。それでも久利生は、真実をつかもうとあがく。一方、城西支部の面々は、かつて久利生と恋仲だった雨宮の登場に色めきたつのだが…
【感想】
ミステリー自体は、平凡な話というのは想定済みなんだけど、ドラマ版からのファンとしては、久利生と雨宮、久利生と麻木のやりとりがこのシリーズの最大の魅力です。本作でも、その部分はそれなりに楽しめましたが、さすがに、そればかりでは飽きが来ます。
特に松たか子と木村の名コンビぶりは、いくら北川景子といえども、役者の貫禄が文字通り違いすぎて、どちらがヒロインか分からなくなりました。だから、松−北川のやりとりが一方的すぎて、会話劇として面白くないのですね。
また、ギャグとシリアスのバランスも崩れており、2001年のパロディのようなシーンもちょっと長く感じました。シリアスシーンでは感動させようかということかもしれないけど、城西支部が全員で、キムタクの事件を捜査するというのも、他の事件はどうなったのかと突っ込みたくなります。
一番がっかりしたのが、大使館という敵が、あまり強敵に見えないということです。まだ、前作の森田一義のように目に見える巨悪だったらよかったのだけど、小役人という感じで情けない。
ラストも映画前作と違って、肩すかし感が半端ない。8年ぶりの映画化なので、続編のことは考えずに、本作だけですぱっと終わらせてくれれば、もっとワクワク見られたのにね。
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