2015年08月28日

レッドカーペット

 韓国ラブコメの佳作で、笑って、しんみりして、さわやかな後味を残してくれます。王道ともいえる作品ですが、かえって今時では貴重でいとおしく感じる小品でした。

 作品情報 2014年韓国映画 監督:パク・ボムス 出演:ユン・ゲサン、コ・ジュニ、チャンソン 上映時間117分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:シネマート新宿 2015年劇場鑑賞120本目



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 【ストーリー】
 ポルノ監督のジョンウ(ユン・ゲサン)は、いつかは世界的な映画監督になってレッドカーペットを歩くのが夢だったが、制作会社の社長(ソン・ジル)に次は一般映画を撮らせるといわれつつ10年もポルノしか撮らせてもらえなかった。

 撮影が押して3日ぶりに自宅に戻ったジョンウは、中にいた若い女性ウンス(コ・ジュニ)からいきなりフライパンで殴られ気絶する。ウンスは不動産詐欺にあい、ジョンウの家を自分の家だと信じていたのだ。行き先のないウンスとルームシェアをするジョンウ。ウンスは元子役スターだったが、親の離婚で外国に行き、20年ぶりに戻ってきた。再び女優になりたいウンスを、ジョンウは自分の仕事のことを隠して、演技のアドバイスする。一方、ウンスのアドバイスでジョンウが書いていた文芸映画の脚本もできあがった。2人はいつしか接近していくが…

 【感想】
 日本だと、ポルノ映画からは「おくりびと」の滝田洋一郎をはじめ、神代辰巳、周防正行らの名監督を産み出し、俳優も風間杜夫、内藤剛志ら売れっ子が出ています。でも、韓国ではとことん差別されているようで、ジョンウは「あいつはポルノしか撮れない」と映画界でつまはじきに。

 それでも映画に関する思いは耐え難く、パク・チャヌク監督を尊敬して、オールドボーイのパロディポルノを作ったりするところは同じ映画ファンとしてにんまり。さらに、新人AD役で、人気アイドル2PMのチャンソンが「ゴダールが好き」とかすかしながら、ポルノ映画の現場で発情するなど、とぼけた味を出しています。僕は韓流アイドルはしらないのだけど、彼が出演したから日本でも公開されたのでしょうね。他の出演者はいわゆるトップスターはいないですし。

 想像通り、ウンスはジョンウのアドバイスもあり、人気女優への道を駆けていくのですが、ポルノ映画への誤解もあり、2人は離れ離れに。まあ、日本でもかつてのロマンポルノならいざしらず、今、AV監督にトップ女優が近づいたら、事務所も周囲もストップさせるでしょう。

 この勝気なウンスと、ジョンウの関係、掛け合いがラブコメの王道という感じで見ていてほほえましい。同じ映画好きということで恋に陥るところは映画ファンとしてうらやましい限り。また、スタッフのジナン(オ・ジョンセ)、ジュンス(チョ・ダルファン)ら事務所の面々も韓国映画のコメディリリーフの脇役らしく、場を盛り上げてくれます。

 さらに、単なるラブコメで終わらなかったのが、ジョンウの仕事を心配している老親(ミョン・ゲナム、キム・ジャヨン)の存在や、圧力で2人を分かれさせようとするものの、単なる悪役で終わらなかった事務所の女社長(ユン・ダギョン)といった大人の存在。夢を追いかけることの大切さと、それを暖かく支える大人たちといったテーマが押し付けがましくなくでてきます。

 韓国映画のギャグにしてはくどくなく(排泄ネタはなし)、ポルノ映画を舞台にしているけど、バストトップはなしという健全な映画。それでも、ラストのさわやかさや、エンディングロールのお遊びなど、2時間弱があっという間でした。
posted by 映画好きパパ at 06:53 | Comment(0) | TrackBack(1) | 2015年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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レチE
Excerpt: 女優としての再起を目持E
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Tracked: 2015-08-29 08:27