作品情報 2015年アメリカ映画 監督:ジョシュ・トランク 出演:マイルズ・テラー、ケイト・マーラ、ジェイミー・ベル 上映時間100分 評価★★(五段階) 鑑賞場所:109シネマズ川崎 2015年劇場鑑賞154本目
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【ストーリー】
子供のころからの夢だった物質転送装置を発明した青年リード(マイルズ・テラー)は、せっかくの発明をバカにされるものの、ストーム博士(レグ・E・キャシー)と娘のリー(ケイト・マーラ)に才能を評価され、博士が研究の責任者を務める財団にスカウトされる。
博士の養子のジョニー(マイケル・B・ジョーダン)、人間嫌いだが天才研究者のビクター(トビー・ケベル)とともに研究を続け、本格的な装置が完成して異次元への旅行が可能になる。だが、政府に装置を横取りにされそうになったリードは、友人のベン(ジェイミー・ベル)、ジョニー、ビクターとともに異次元へ転送。そこで思いも掛けないトラブルにあい、命からがらもどったリード、ベン、ジョニーと、研究所で異次元のエネルギーを浴びたスーの4人は超能力を身につけてしまう。
【感想】
ボンクラ高校生が超能力を得たことで起きる悲喜劇「クロニクル」でスマッシュヒットを得たトランク監督が、同じようなことをしようとしたけど、ヒーローがボンクラなのをまじめにとっても共感も何も生まれませんでした。どう考えても、一連の騒動の責任は酔っ払ったリードにあるのに、何も反省しないので、多くの人々の命を奪ったのに平然とヒーロー面するのはあきれるばかり。
やっぱり、ヒーローは力をもっているから、市民を助けるというのが最低限なければいけないし、前作では橋で落ちそうなバスを助けるとかベタベタなシーンがあったのに本作は一切なし。これじゃあ、リードのわがままに巻き込まれたベンやビクターがかわいそうだよ。
しかも、ストーリーがダメでもSFXが良ければまだ見所があるといえますが、本作のSFXは失笑レベル。アクションが起きるまでの時間を丁寧にかけすぎたため、クライマックスのアクションが短すぎだし、悪役もショボすぎ。上映時間が短いのはいいけど、長くても面白い映画をみたいものです。
マイルズ・テラーは「セッション」同様のいけすかないやつで、ヒーローものの主演に彼を抜てきしたセンスがわからない。ケイト・マーラも、前作のジェシカ・アルバに比べると印象が薄いし、キャスティングもミスに感じられました。まあ、僕はアメコミ原作映画には厳しいので、アメコミ好きの人がみたら面白いのかもしれませんが、ハリウッドでもこの程度の作品が大々的に作られるというのは、邦画制作者にとって勇気を与えてくれるかもしれません。
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