作品情報 2015年アメリカ映画 監督:リー・トランド・クリーガー 出演:ブレイク・ライヴリー、ミキール・ハースマン、ハリソン・フォード 上映時間113分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:渋谷シネパレス 2015年劇場鑑賞164本目
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【ストーリー】
1937年、夫に死別された美しきシングルマザ−、アデライン(ブレイク・ライヴリー)は、自動車の運転を誤り川に転落。仮死状態に陥ったときに雷に打たれて、命を取り戻すものの、そのときのショックで年をとらなくなってしまった。その後、身の危険を感じて、10年ごとに名前と住所を変えてひっそりと隠れ住み、本当のことを知るのは、娘のフレミング(エレン・バースティン)だけだった。
現在、ジェニファーと名前を変えた彼女は、サンフランシスコのパーティーで出会った青年エリス(ミキール・ハースマン)から猛烈なアプローチを受け、ついに交際を始めてしまう。エリスの実家にあいさつにいった彼女は驚いた。なんとエリスの父親、ウィリアム(ハリソン・フォード)は50年近く前に愛し合った男だったのだ。
【感想】
仮死状態で雷に打たれて年をとらなくなるというのはまったくのSFだけど、もっともらしい理論を冒頭ナレーションで流れるので、お話にすんなり入っていけます。アデラインの生まれた1908年から現在まで、戦争やFBIの捜査など時代時代の背景をおりまぜながら、テンポ良く現在につなげていくので、あっという間に、アデラインが実在していても不思議ではない雰囲気に。その時代に応じたアデラインのファッションが実にノーブルなんですよねえ。
ひっそりと生き、実年齢は100歳を超えるおばあちゃんだけど、心も29歳のままいっているのか、臆病ながらも時代時代で恋愛をしているという設定もいいです。デートなども実にロマンティックで、伊達に年を重ねていません(笑)。
だからこそ、時代を超えて親子を愛してしまうという、おとぎ話のような設定が生きるのでしょうけど、逆にウィリアムからすれば、結婚40年たち、子供も成人になったときに、かつて愛した人がそのままの格好で現れたらどんな気分なのか、ハリソン・フォードの抑えた演技がこちらの心をうちます。
ブレイク・ライヴリーは「グリーン・ランタン」や「ザ・タウン」などで見ているはずですが、あまり印象がありませんでした。しかし、本作では本当にゴージャスで、うっとりします。ミキール・ハースマンも初見で、逆に見慣れない男優、女優だったので、余計、物語の世界に入れたのかもしれません。ところで、野球と馬のジョークの意味をしっているかた、いませんか?
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