ジョン・ウィック

　キアヌ・リーブス完全復活のＣＭ通り、何も考えられずキアヌ無双を楽しめば良い作品です。スタイリッシュな格闘、銃撃シーンやライティングなどは同様作品のなかでも群を抜いていました。

　作品情報　2014年アメリカ、カナダ、中国映画　監督：チャド・スタエルスキ　出演：キアヌ・リーヴス、ミカエル・ニクヴィスト、ウィレム・デフォー　上映時間101分　評価★★★★（五段階）　鑑賞場所：ＴＯＨＯシネマズ日本橋　2015年劇場鑑賞167本目



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　【ストーリー】
　伝説の殺し屋、ジョン・ウィック（キアヌ・リーヴス）は、愛する人ヘレン（ブリジット・モイナハン）と結婚したために引退し、静かな生活を送っていた。だが、ヘレンは病気で死んでしまう。

　葬儀の翌日、ヘレンから子犬が贈られてきた。だが、ジョンの愛車マスタングを狙ったロシアマフィアの二代目ヨセフ（アルフィー・アレン）が、ジョンの家に強盗にはいり、ジョンに大けがを負わせた揚げ句、子犬を殺害する。亡き妻の思いを踏みにじられたジョンは復讐を誓った。

　【感想】
　リーアム・ニーソンの「ラン・オールナイト」もそうでしたが、マフィアの二代目ってボンクラが多いですね。また、マフィアのボス（ミカエル・ニクヴィスト）とジョンが古なじみというのも「ラン・オールナイト」と似ています。

　ただ、本作は最初はボンクラで強盗も許してしまったジョンが、復讐のためにもとの天才的な殺し屋に戻るというシークエンスが分かりやすかった。さらに、ジョンに対抗するための殺し屋たち、ミス・パーキンス（エイドリアンヌ・パリッキ）やマーカス（ウィレム・デフォー）、そして、殺し屋専用ホテルの従業員たちなど、脇役のキャラが立っています。

　アクションシーンは、自宅での襲撃、クラブでの大銃撃戦など、だれずに何回もくるし、きっちりととどめをさすために、頭に２発くらわせるところや、格闘もいかにも実戦的なのもみものです。とくにクラブでの戦いは、派手な音響やライティングもあり、今年のアクションシーンの中でも白眉です。

　強い割には、すきをあっさりつかれまくるジョンはキアヌのゆるさがぴったり。また、銃撃戦の騒音でやってきた警官との会話とか、アクション以外のところが人を食った感じなのもいいですね。本国でもスマッシュヒットで続編もあるらしいですが、今から楽しみです。