2015年11月23日

起終点駅 ターミナル

 昭和のテイストプンプンの恋愛映画。今風女子の本田翼を投入して、化学変化を狙ったのでしょうが、男にとって都合の良いストーリーになっており、原作者が女性としり、ちょっと意外でした。北海道の寒そうな風景は良かったです。

 作品情報 2015年日本映画 監督:篠原哲雄 出演:佐藤浩市、本田翼、尾野真千子 上映時間:112分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ日本橋 2015年劇場鑑賞183本目 



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 【ストーリー】
 25年前、旭川地裁の裁判官、鷲田完治(佐藤浩市)のもとに、学生時代の恋人で消息不明だった冴子(尾野真千子)が被告人として現れた。それをきっかけに冴子と不倫状態に陥る完治。だが、完治が何もかもすてて冴子と生きようと決意した矢先、冴子は自ら死を選ぶ。

 現在、自らを罰するように、家庭も職も捨てて、釧路で弁護士になった完治のもとに、弁護を担当した敦子(本田翼)が訪ねて、人捜しを依頼してきた。だが、個人の依頼は引き受けないと決めていた完治はその依頼を断る。しかし、それをきっかけに世捨て人のようになっていた完治と、家族にも見捨てられ孤独に生きていた敦子の間で、何かが動き出す。

 【感想】
 完治の生き方に共感が持てませんでした。昔の女が出てきたらフラフラ、若い女に言い寄られたらフラフラ。敦子がブスだったら、さっさと断っていただろうと、ちょっと意地悪な気持ちも。男女の間は理性ではとどめられないかもしれませんが、あまりにも完治に都合のよい登場人物ばかりに感じられました。ストーリーも、ある意味古めかしい。

 ただ、一人暮らしの完治の作るザンギ(事前に味付けした北海道特有の鶏の唐揚げ)をはじめとした家庭料理の数々はおいしそう。相手の胃袋をつかめというのは、男が作る料理でも同じなのかと、おかしくなりました。見た目からしても、佐藤浩市が家庭料理を振る舞うというのはギャップ効果がありますしね。ここらへんは昭和の映画には出てこないかもしれません。

 佐藤浩市は手堅いけど、特筆すべきは出番が少ないとはいえ、尾野真千子の演技。佐藤とは年の差が20歳以上離れているのに、同級生設定が何の違和感なく受け入れられます。むしろ、不思議な色気と過去の暗い影がうまくマッチしていました。反面、本田翼の演技はたどたどしい。それでも、スルメではないですが、さすが佐藤だけあって、きっちり彼女をリードして、次第に気にならなくなったのはさすが。本人もよい勉強になったでしょう。

 もう一つの主人公というべき北海道の寒々しい風景も、篠原監督のベテランらしい絵作りにうまくマッチしています。名もない客引きの女の子や、敦子の実家の寒々しい建物など、細部まで丁寧に描けているのは見ていて心地がよい。こういうしっかりした作品を撮れる監督は、最近では貴重な存在だと思います。
posted by 映画好きパパ at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(4) | 2015年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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