作品情報 2014年アメリカ映画 監督:マーク・ローレンス 出演:ヒュー・グラント、マリサ・トメイ、J・K・シモンズ 上映時間:107分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2015年劇場鑑賞197本目
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【ストーリー】
15年前にオスカーをとった脚本家、キース(ヒュー・グラント)はここのところコケ続きで仕事がなくなった。困った彼は、ニューヨーク州とは名ばかりの田舎町、ビンガムトンの大学の臨時講師の職に飛びつく。
ビンガムトンについてそうそう、女子大生のカレン(ベラ・ヒースコート)と意気投合して、ベッドイン。さらに、受講生は顔で選んで美女ぞろいなどやりたい放題の一方、教える気はまるでなし。しかし、シングルマザーの受講生、ホリー(マリサ・トメイ)の熱心さにうたれた彼は、教えることで脚本作りの楽しさを思い出す。だが、カレンとの交際が問題となり…
【感想】
ヒュー・グラントがノリノリで楽しんでいるため、見ているこちらもウキウキしてきます。お調子者だけど善人という彼のキャラクターが観客の親近感を呼ぶでしょう。彼の喜怒哀楽がストレートに伝わってきます。
さらに、前途に絶望して、いい加減だった彼を救うのが、シングルマザーで中年の受講生、ホリ−だという展開も、見ていて安心できます。ホリ−との掛け合いが、映画の名台詞を使っていてニヤニヤ。さらにラブコメではなく、ラブはものすごい薄口で、タイトル通り人生を取り戻そうというところにスポットライトを浴びているのは、同じ中年世代として心強い。
海兵隊上がりの強面ながら、家族の話をすると涙もろい学科長(J・K・シモンズ)、シェイクスピアの専門家で引用ばかりしている隣人のジム教授(クリス・エリオット)などの同僚や、スターウォーズオタク、ベルイマンや黒沢など小難しいことばかりいうきまじめな女性生徒など、生徒達のキャラも見事にたっています。こんな人間達なキャラクターが何人も登場する作品は、久々かも。
実在する映画俳優や作品へのリスペクトも忘れていません。映画ファンとしてはニヤニヤするような台詞の引用も良かった。エンディングロールも遊び心いっぱいで、最後まで観客を楽しませることを忘れておらず、こうしたテイストの作品はいいですよね。
マーク・ローレンスとヒュー・グラントのコンビは相性がいいみたいです。
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