作品情報 2015年アメリカ映画 監督:デイヴィス・グッゲンハイム 上映時間:88分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズみゆき座 2015年劇場鑑賞198本目
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【ストーリー、感想】
パキスタンで女子教育の重要性を訴えて、タリバンに襲われ重傷を負った少女だということを知っていましたが、マララの父が学校の経営者であり、子供たちへの教育を訴え続けていて、マララも父の影響を受けていたことは初めてしりました。
予告編でも流れていますが、マララ自身は「自分は普通の女の子」と話すように、ブラッド・ピットやロジャー・フェデラーのファンで、弟と喧嘩するどこにでもいる少女の側面もあります。しかし、両親がタリバンのいいなりになるままだったら、教育も受けさせてもらえず、「今頃、2人の子供を持っていた」とマララが言うような環境になっていたでしょう。親が子供をどう育てたいのか、そのお手本ともいうべき話です。
なぜ、女の子に教育が必要なのか。そして、命を狙われながらも、なぜ、わずか11歳のときから訴え続けるのか。父親が強制しなくても、マララにとっては、正しいことのために闘うということは、幼い頃から血肉になっていたのでしょう。ちょうど、マララという名前が、敵に攻められたときに敗走する男達を押しとどめて、自ら先頭に立って闘ったパシュトゥーン人の伝説の少女から付けられたこともあったのでしょう。
タリバンからは西側の手先といわれるマララですが、オバマ大統領に直接、無人機攻撃を止めるようにいうなど、だれが相手でも物怖じしません。もし、僕がオバマ大統領と会う機会があっても、きっとこんなことを言えないと思うと、10代の少女の勇気に頭が下がります。
同時に、少女でも勉強ができる日本の良さを、日本の少女達にもしってもらいたいと思いました。少なくとも、娘にはいつかこの作品を見せたい。そして、マララの演説にあるように一人の生徒、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変えるという彼女の信念を実現させるのが、大人の役割だと深く思いました。
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