スターウォーズ フォースの覚醒

　今年の１本目は世界的に大ヒットしているこの作品。元日の夜に見ました。エピソード４、５を思い出して、素直に楽しめたけど、優等生すぎるというのか、突き抜けたところがないような気もしました。

　作品情報　2015年アメリカ映画　監督：Ｊ・Ｊ・エイブラムス　出演：ハリソン・フォード、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ　上映時間：136分　評価★★★★（五段階）　鑑賞場所：109シネマズグランベリーモール　2016年劇場鑑賞1本目



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください


にほんブログ村

　【ストーリー】
　エピソード４「ジェダイの帰還」から数十年後。帝国軍の残党は「ファースト・オーダー」という組織を作り、レイア・オーガナ将軍（キャリー・フィッシャー）率いるレジスタンスたちと闘っていた。

　レジスタンスのパイロット、ポー（オスカー・アイザック）行方不明になっている最強のファースの持ち主ルーク（マーク・ハミル）の手がかりを得たが、ファースト・オーダーのカイロ・レン（アダム・ドライバー）にとらえられる。しかし、ファースト・オーダーの残虐さに嫌気をさした脱走兵フィン（ジョン・ボイエガ）の手助けで脱出するも、撃墜されてしまう。フィンは、そこで出会った勝ち気な美女レイ（デイジー・リドリー）とともに、近くにあったミレニアム・ファルコンで逃げだす。それは伝説の英雄ハン・ソロ（ハリソン・フォード）の持ち物だった。

　【感想】
　スターウォーズシリーズのエピソード７にあたる物語。最初に制作された４、５同様、明朗快活なスペースオペラです。悪いやつはとことん悪いうえ圧倒的な力を持つも、正義の味方が友情、努力で勝利するという、少年ジャンプのようなもの。エピソード８へのひきもうまい。僕は産まれてはじめてみた映画がエピソード５の「帝国の逆襲」なので、感慨もひとしおでした。

　宇宙での戦闘機同士の激しい戦い、ライトセーバーを使ったチャンバラ、意外な人間関係、かわいいロボットとスターウォーズシリーズの人気のツボをすべておさえています。次から次へとお話が展開するので、136分、飽きることがありません。

　しかも、４〜６で活躍したハン・ソロやレイア姫がそのままでてくるのです。二人とも良い具合に年を取った感じで、若いフィンとレイの活躍を老骨にむち打って、助けてくれる様子はオールドファンにとってうれしいでしょう。そのフィン、レイ、そしてレンとも魅力的なヒーロー、悪役であり、特に、黒人であるボイエガの起用は、物語の幅を広げたと思います。また、日本でもおなじみのC−3PO、R2−D2に加えて新しく登場したBB−8は丸っこい外見も含めて、子犬か子猫のようにかわいくみえます。

　ただ、スターウォーズが切り開いたSFアクション大作というジャンルが、１作目のエピソード４が作られてから40年近くたち、さまざまな変化球が出ていることもあり、王道すぎて、突き抜け感がないというのは正直なところ。血筋の話も、最近のハリウッド映画って、努力より血筋や生まれつき能力を重視したものが多く、アメリカンドリームのも時代遅れなのかなと思ってしまいました。まあ、何も考えずに単純に楽しめる作品だと思いますが。

　ちなみに、007のダニエル・クレイグがノンクレジットでカメオ出演。台詞もある役なので、どこにいるか探すのも面白いかも。