作品情報 2015年イギリス、アメリカ映画 監督:サム・メンデス 出演:ダニエル・クレイグ、クリストフ・ヴァルツ、レア・セドゥ 上映時間:148分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2016年劇場鑑賞4本目
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【ストーリー】
前作スカイフォールで殉職したM(ジュディ・デンチ)からの遺言で、スキアラ(アレッサンドロ・クレモーナ)という男の暗殺を命じられたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、任務に見事に成功するものの、メキシコシティの町を大混乱にしてしまう。
後任のM(レイフ・ファインズ)から責任をとって停職を命じられたボンドは、何者かに襲われたスキアラの未亡人ルチア(モニカ・ベルッチ)を救い、お礼に世界中のテロリストを操る組織、スペクターの存在を教えられる。ローマで開かれたスペクターの集会に潜入したボンドは、その首領が死んだと思っていた因縁の相手、オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)だと知る。
【感想】
前作の「スカイフォール」は未見なのですが、1作目からの宿敵ホワイト(イェスパー・クリステンセン)との決着もつき、本作で一区切りが付いた感じです。今まで暗いシリアス一辺倒だったのが、荒唐無稽度がアップしたうえ、ところどころ素っ頓狂なユーモアやショーン・コネリーの旧作シリーズへのオマージュも入っており、ファンにとっては堪能できたでしょう。
ただ、台詞回しとか、悪役がせっかく捕まえたボンドに自分の手口を得々としゃべっているうちに逆転されるなど、いかにも格好付けのシーンが、今では「キングスマン」のようなハイテンポの作品が広がってしまうと、おじさんくさくみえます。ローマで超高級スポーツカーのカーチェイスも、「ワイルドスピード」シリーズのような破天荒さをみてしまうと、オーソドックスすぎて迫力を感じず、むしろ「ミッション・インポッシブル」のバイクカーチェイスみたいな工夫を見たかったな。
陰謀の規模も大きいといえば大きいのですが、「キングスマン」とか見ちゃうと、何となくしょぼくみえます。山場をたくさん設けたといえますが、裏を返すと、個々のアクションシーンが、アバンタイトルのメキシコシティを除くと、もっと派手にしても良かった気がします。
ボンドガールのレア・セドゥは、熟女のモニカ・ベルッチとは違って、活動的な現代風女性であり、今後も楽しみな感じ。また、悪役のオーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)も歴代のブロドフェルド(スペクターの首領としての名前)と違って、ボンドとの因縁もいろいろ設定されているのが興味深かったですね。次作があるのか、どうつながるのかは見てみたい気がします。
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