2016年01月14日

マイ・ファニー・レディ

 大ベテランのピーター・ボグダノヴィッチ監督の人を食ったようなスクリューボール・コメディ。ベテランながらの味わいがある一方、せっかく良いシチュエーションを作ったのに生かし切れない歯がゆさがありました。

 作品情報 2015年アメリカ映画 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ 出演:オーウェン・ウィルソン、イモージェン・プーツ、ジェニファー・アニストン 上映時間:109分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2016年劇場鑑賞7本目 



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 【ストーリー】
 ニューヨークのコールガール、イジー(イモージェン・プーツ)は客のデレク(オーウェン・ウィルソン)と意気投合。デレクはイジーにコールガールから足を洗えば3万ドルを渡すという。その言葉に売れない女優だったイジーは、コールガールをその場で辞め、芝居一筋に生きることを決める。

 翌日、ブロードウェイの舞台で、コールガール役のオーディションを受けに来た彼女はびっくり。有名な演出家のアーノルドこそ、昨晩、デレクと名乗った男だったのだ。ところが、この舞台の相手役はアーノルドの妻デルタ(キャスリン・ハーン)なので、浮気を隠したいアーノルドはイジーのことを何とか落とそうとする。しかし、本職のイジーの熱演にデルタも脚本家のジョシュア(ウィル・フォーテ)も感動。ジョシュアはイジーに一目惚れして、恋人の女医、ジェーン(ジェニファー・アニストン)とのデートをキャンセルして、イジーに猛烈アタックする。しかし、イジーがジェーンの患者だったため…

 【感想】
 劇中のナレーションでいうとおり、800万人も人がいるニューヨークで、ここまで関係者が一同に集まるというのは、映画でしかありえないストーリー。それを、オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストンらコメディが得意な演技陣が楽しそうに演じています。

 あらすじのところに書いた登場人物以外にも、何人もの人間が糸に絡まったように、意外な関係をもっているうえ、同じ場所で鉢合わせの連続。最初はハラハラしましたが、さすがに苦笑するしかない感じでしょうか。あと、せっかくの笑えそうな場面があっても、すかしちゃって笑えない部分もあり、もっと、ギャグよりの喜劇みたいな感じでもよかったのに。

 それでも、ニューヨークの演劇界というおしゃれな舞台が、いかにも演劇調のこのストーリーにもあってます。まあ、大人のみる粋な夢といったところでしょうか。「リスとナッツ」を始め、古き良き時代の映画へのリスペクトも感じます。

 ボグダノヴィッチ監督の名声でしょう、小品なのに結構有名どころが集まり、ラストのおっさんは、どこかでみたことあると思ったら、クエンティン・タランティーノが本人役で登場してました。また、昔懐かしいテイタム・オニールもカメオで出ていたけど、さすがに何十年ぶりに見たので、全然分かりませんでした(笑)
posted by 映画好きパパ at 06:47 | Comment(0) | TrackBack(7) | 2016年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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