作品情報 2015年アメリカ映画 監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャステイン、トム・ヒドルストン 上映時間:119分 評価★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ川崎 2016年劇場鑑賞10本目
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【ストーリー】
20世紀初頭のアメリカ。作家志望で富豪の娘のイーディス(ミア・ワシコウスカ)は10歳の時、母を亡くした。その晩、母の幽霊が現れ、「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と警告したことがトラウマとなっていた。
父のカーター(ジム・ビーヴァー)に融資を頼みにイギリスからやってきた準男爵のトーマス(トム・ヒドルストン)の紳士的な物腰にイーディスは惹かれていく。トーマスを嫌っていたカーターが突然亡くなり、イーディスはトーマスと結婚する。イギリスの人里離れた山奥にある彼の広大な屋敷にトーマスと彼の姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と暮らすことになったイーディスだが、到着した夜から不可解な現象に悩まされることになる。
【感想】
20世紀初頭のアメリカの上流階級の生活や、イギリスの田舎にある謎に満ちた広大な屋敷など、雰囲気は満点。特に、屋敷はおんぼろで、屋根から雪が漏れる一方、鉄製の手すりがついたエレベーターが雰囲気をだしており、こりゃ、幽霊でも何でもでてきて不思議ではないとワクワクしました。
幽霊の出現も、以前のJホラーを思い出させるような、来るぞ、来るぞ、キターというやりかたで、いうことなし。この部分については、純粋に楽しめました。クリムゾン・ピークも美しかったし、幽霊の造形については、デル・トロ節がでていましたが、ここは好き嫌いが分かれるかも。
ただ、人間パートのドラマが今一つ。そもそも、ミア・ワシコウスカって、「アリス・イン・ワンダーランド」とか「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 」の吸血鬼とか、アグレッシブな印象があって、もっと弱々しい女優のほうが、良かったかも。ジェシカ・チャステインも「ゼロ・ダーク・サーティ」とか強い女のイメージがありすぎだし。
また、クライマックスも「あれ?さっきのけがはどうしたの」とか、「なんでそんなに強いの?」とか突っ込みどころが満載。もっとはかないホラーを期待していたのに、がっかりしました。「パンズ・ラビリンス」にはとても及ばない作品です。
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