作品情報 2015年日本映画 監督:行定勲 出演:中島裕翔、菅田将暉、夏帆 上映時間:119分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ川崎 2016年劇場鑑賞11本目
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【ストーリー】
小学生のころからいつも一緒だった大貴(中島裕翔)と真吾(菅田将暉)。二人はともに幼なじみのサリー(夏帆)が初恋の相手で、一緒にスカウトされ芸能界入りし、同居生活をしながら、うれしいことも哀しいこともいつも一緒の無二の親友だった。
だが、真吾は瞬く間に大スターになるが、大貴はまったく売れず、エキストラばかり。次第に二人の間も、サリーとの関係も壊れていく。やがて真吾は大手事務所に引き抜かれて大貴たちの手の届かないところへ行ってしまう。だが…
【感想】
ネタバレにならないように感想を書くのは難しい…。確かにどんでん返しはびっくりしましたが、その分、ラストが軽いというのか、そこがすごければ、今年ベスト候補に早くもなったのですが、ちょっと残念かも。
前半は青春映画ぽい物語で、僕の好みです。自分の夢に向かって歩く2人の友情と夢、恋、そして挫折。テンポ良く話しが進み、配役もぴったり。確かに、いつも一緒にいたなかで、一人だけが大成功すると、嫉妬、不安といった感情が起こるし、逆に成功した側も、代償に失うものが出てきます。その3人の心理描写が実にうまい。
配役では菅田将暉、夏帆の演技にはびっくりしました。菅田はイケメンだけどちょっとださいところと、センスが微妙に悪いところもあり、こりゃ、スターになれないというのも納得です。あせり、嫉妬など小心者の演技がよくできている。
一方、夏帆は、美人過ぎずどこにでもいそうな幼なじみのちょっとかわいい子というポジションにぴったり。大貴が付き合うようになった美人女優ら芸能人の世界とはまるで違う雰囲気や、素朴さ、純真さがよく出ています。夏帆もこうしたポジションはさすがですね。
そして、どんでん返しの起きる後半。菅田の予告編にある殴られながら笑っているシーンの狂気の部分もぴったり。また、夏帆は本当にびっくりしました。中島は色がついていない感じなので、受けの芝居として良くできていました。この3人のコンビネーションは実に素晴らしい。青春映画としても、ミステリー映画としても良かったのだけど、やはりラストがちょっともったいないかなあ。
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