作品情報 2015年アメリカ映画(アニメ) 監督:スティーヴ・マーティノ 声の出演:鈴木福、芦田愛菜、小林星蘭 上映時間:88分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズみゆき座 2016年劇場鑑賞15本目
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【ストーリー】
何をやっても失敗ばかりの少年、チャーリー・ブラウン(声・鈴木福)。友人のルーシー(谷花音)や妹のサリー(小林星蘭)にバカにされる中、彼をなぐさめてくれる愛犬のスヌーピーにすらあきれられるほど。
ある日、クラスに赤毛の女の子(芦田愛菜)が転校してきて、チャーリーは一目惚れ。スヌーピーの応援もあり、恰好良いところをみせようと努力するが空回りばかり。それでも彼女の気を惹こうとするのだが…
【感想】
オープニングのワーナーのテーマに合わせて、シュローダーがピアノを弾いているところから、原作愛があふれていると感じました。人にやさしく、正直で、努力を続けていれば幸せになれる。そういうアメリカの良さを体現したような作品です。予告編にもあるように、たこ揚げをしていたチャーリーが転んで糸に絡まって木にぶつかったりとか、部屋でダンスの練習をしていて家具にぶつかって壊したりとか、子供がみても笑える失敗の連続。チャーリーは落ち込むけれど、それでも、自分を変えようと必死になる様子は涙ぐましい。
また、いつもからかいの対象になるチャーリーだからこそ、弱者の気持ちがわかるのか、自分が必死に練習した成果が無になるのも気にせず、他人を助けるために身を投げ出したり、正直に話す姿はジーンとしました。少年少女の物語だから、身を投げ出すといっても、大人からいったらたいしたことないかもしれません。でも、子供にとってはどれほど大変なことか。子供の観客にはこんなチャーリーのようになってほしいし、僕も含めた大人にとっては忘れがちなこんな気持ちを思いだして欲しいとおもいました。
そんなチャーリーを、いつも突っ込んでいるルーシーやサリーも、心の底では好きだという描写も見ている心が温まります。昔のテレビアニメ同様、大人のセリフは一切なく(もごもご変な音がでるだけ)、子供だけの社会を描いているだけに、深刻ないじめもなく、友情がしっかりとある、こんな子供たちは心底うらやましい。
原作にあった赤毛の女の子が好きという話や、本筋とは絡まないスヌーピーの撃墜王の話が盛り込まれているのも懐かしかった。まあ、本筋だけでは90分近い時間はもたないこともあるでしょうが、原作ファンはうれしいでしょうね。
僕がみたテレビアニメはチャーリー役の声優を谷啓、ルーシーがうつみ宮土理など大人の声でした。しかし、今回の日本の名子役オールスターみたいなキャスティングも実年齢に近いだけいいですね。子役は育つので、このキャストでまたやるのは難しいでしょうが、テレビアニメとかでぜひこの声優でやってほしいです。
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