2016年02月01日

ビューティー・インサイド

 目覚める度に姿が変わる男を主人公にした奇想天外のラブストーリー。123人1役というのは、映画史に残るかもしれません。これほどまで、ハッピーエンドになってほしいと思えたラブストーリーは初めてでした。

 作品情報 2015年韓国映画 監督:ペク 出演:ハン・ヒョジュ、パク・ソジュン、上野樹里 上映時間:127分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ川崎 2016年劇場鑑賞23本目



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 【ストーリー】
 ウジンは18歳の時から、目が覚めるたびに、外見がまったく別人になってしまった。モデルのような美女、はげ上がった中年男、黒人女性など、人種、年齢、性別もまちまちでどんな姿になるのか分からない。まともな社会生活は送れず、家具デザイナーとしてひっそりと暮らしていた。

 そんなウジンの秘密をしっているのは母親(ムン・スク)と親友のサンベク(イ・ドンフィ)だけ。そんなある日、家具店に出かけたウジンはイス(ハン・ヒョジュ)という店員に一目惚れする。イケメンになった日を狙ってデートに誘い、何とか寝るのを我慢して翌日も会えたウジンだったが…

 【感想】
 外見にとらわれず、中身を愛することができるかというラブストーリー王道のテーマだけど、さすがにやり過ぎのような設定です。しかし、ペク監督がCM出身だけあって、テンポよく、ウジンの外見が変わっていくので、全然飽きません。デートの日に老婆になってしまったウジンが慌てて二度寝して、イケメンに変身するなど大笑い。

 123人のウジン役にはイ・ボムス、パク・シネ、コ・アソンら有名俳優もいますし、日本からは上野樹里が参加しています。次はどんな顔になるのか、見ているこちらもワクワクします。何しろ小学生になったこともあるのですから、意表を突きます。

 ちなみに、上野樹里になったときは、韓国語は理解できるものの、日本語しか話せないという設定。ハン・ヒョジュと上野の会話が恋人のような親友のような性別を超越したような感じで、久々に上野の落ち着いた演技を楽しめました。

 とはいえ、相手の顔が分からないというのはこれほど不安なことはありません。町中で待ち合わせしても、いつどこから現れるか分からず、大好きなのに見つけることができない。イスにとっては楽しけれど、しんどい相手に恋をしてしまった。ハン・ヒョジュは「王になった男」や「監視者たち」もよかったけど、本作のような恋いに奥手な美人という役柄が似合うとは思っても見ませんでした。

 また、CM出身のセンスの良さも感じて、BGMや劇中の楽曲の使い方が非常にうまい。大人が楽しめる、おとぎ話のようなラブストーリーで、夢のような時間を過ごすことができました。
posted by 映画好きパパ at 07:08 | Comment(0) | TrackBack(2) | 2016年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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