作品情報 2015年日本映画 監督:山本透 出演:風間俊介、つるの剛士、松岡茉優 上映時間:103分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ川崎 2016年劇場鑑賞33本目
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【ストーリー】
うだつのあがらないボクサーのミツオ(風間俊介)は、次の試合に懸けるためバイトをやめ、兄(つるの剛士)のアパートに居候をしていた。その兄が、2匹の子猫を拾ってくる。犬派のミツオは、自分が世話する羽目になるからと飼うのに猛反対するが、兄に押し切られてしまい、オスを「クロ」、メスを「チン」と名付けて飼い始める。
猫はよんでもこないのに、こちらが忙しいときは邪魔しにくる。ふとんのなかにも勝手にもぐりこんでくるし、自分の餌より人間のおかずを横取りしようとする。そんな猫たちに振り回されながらも、しだいに、飼い主としての自覚がでてきたミツオだが…
【感想】
原作はエッセイ漫画ということもあり、本作でも猫と飼い主たちのほんわかした日常がまったりと続いていきます。ただ、昔と違って今は外飼いには厳しいし、避妊、去勢をしっかりやらないといけない。このへんは猫を飼ったことのないミツオ同様、僕も今イチぴんとこず、それでも猫を飼うというのは大変なことだなとしみじみ。
だいたい、僕の子供のころは、猫も犬も人間の残り物をたべて、犬はまだしも、猫なんか外飼いが当たり前だったのですが、厳しくなっているのですね。まだ、作中の時代は15年〜20年前の設定ですけど、いまだと、さらに厳しいのでしょう。そもそも、捨て猫なんていうのも、今は見かけなくなったかな。
人間の勝手な都合で避妊や去勢させられたり、食べ物も限られるのはかわいそうな気もする一方で、そうすることで長生きできるという側面もあるのだから、飼っていないひとが脇からいうのは難しいかもしれません。ミツオも試行錯誤しながら、猫好きの家主(市川実和子)や、2匹をかまってくれたウメさん(松岡茉優)のアドバイスをうけて、飼い主としての自覚をもっています。実際にかわなくても、この作品で猫のいろいろな仕草を見られれば、犬派の僕としてはそれで十分。
ネコを飼うことで、人間としての生活にも変化が出てくるミツオを風間はうまく演じていましたが、これは音声の問題かもしれないけど、ちょっと大声で叫ぶシーンが多いことは気になりました。だいたい、アパートではネコの鳴き声より、ミツオの怒鳴り声のほうがうるさかった。もっとも、作品自体が淡々としているので、舟をこがないようにときどき怒鳴ってくれたほうが助かったかも(笑)。
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