作品情報 2015年日本映画 監督:村川透 出演:舘ひろし、柴田恭兵、吉川晃司 上映時間:118分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズ日本橋 2016年劇場鑑賞34本目
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【ストーリー】
横浜港署の名物コンビ、タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)の定年まであと数日とせまっていた。最後に横浜の裏社会を仕切る暴力団幹部の伊能(須藤正裕)を逮捕しようと暴れる2人だが、何者かに伊能を殺されてしまう。
伊能を襲ったのは、国際的犯罪集団から日本を仕切るよう命じられた日系人のガルシア(吉川晃司)だった。持ち前の凶暴さで、横浜の暴力団、中国マフィア、ロシアマフィアなどを制圧していく。そのガルシアは、タカの恋人で、定年後に一緒に暮らす予定の夏海(菜々緒)と、過去に接点があったのだ。
【感想】
主役コンビに、映画版ごとにおちゃらけ度がパワーアップしていく薫ちゃん(浅野温子)、上司になったのに相変わらずパシリをさせられる透(仲村トオル)など、テレビ版からのメンバーが勢ぞろいしているのはうれしい。さらに、ベンガル、山西道広といった脇役も、定年後も横浜で暮らしている設定ででてきます。
60歳過ぎてモテモテのダンディさや、激しいアクションの連続はさすがに苦しいでしょうが、緩急つけた演出で、そのあたりはうまく押さえ込んでおり、テレビ版以来の村川監督、脚本の柏原寛司コンビも、よくわかっています。横浜の各名所もうまくつかっており、横浜に遊びに行きたくなりました。もっとも横浜でも戸塚とか長津田とか絶対にでてきませんが。
悪役が魅力的だと作品もしまる。冷酷無比である一方、ダンディさではタカ、ユージにひけをとらない吉川はシリーズ最後の大物にふさわしいキャスティング。ガンアクションだけでなく、バイクでも一騎打ちも、懐かしい邦画アクションの魅力満載といったところでしょうか。ただ、菜々緒はいいにしても、ユージが助けたチンピラ川澄(吉沢亮)は、人質になるとか、結局、夏海とかぶってしまうので、むしろ、夏海とのエピソードをもっと盛り込んだほうが良かった気がします。
エンドロールは、故中条静夫の名台詞をはじめ、テレビ時代からの名場面が流れていき、それほど熱心なファンでなかった僕にとっても、二人の若さや切れのあるアクションは懐かしかった。良い具合にシリーズを終わらせることができたと、素直に思いました。
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