作品情報 2015年イギリス、アメリカ映画 監督:ジョン・マッデン 出演:ジュディ・デンチ、マギー・スミス、リチャード・ギア 上映時間:123分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2016年劇場鑑賞45本目
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【ストーリー】
インドのリゾートホテル、「マリーゴールドホテル」に長期滞在して第二の人生を暮らすイギリス人の高齢者たち。オーナーのソニー(デヴ・パテル)は婚約者でフロントのスナイナ(ティナ・デサイ)との結婚を控えてウキウキだった。ソニーは、ホテルのマネージャーのミュリエル(マギー・スミス)とともに、新館建設資金を引き出すためにアメリカへ行く。そして、投資会社の覆面調査員がホテルを調査したうえ結論を出すことになった。
帰国後、アメリカ人の小説家、ガイ(リチャード・ギア)が宿泊に来た。ソニーは彼を覆面調査員と思い込み、彼にべったりと張り付いておべっかばかり。さしものミュリエルもあきれてしまう。一方、滞在客の一人、ダグラス(ビル・ナイ)は、同じ滞在客のイヴリン(ジュディ・デンチ)へ求愛しようとした。だが、80歳近いのに今さら恋なんてと臆病になっているイヴリンは逃げ回っていて…
【感想】
温暖のインドで、笑いと涙とそしてダンス。イギリス映画なので、インド映画ほどはちゃめちゃでありませんが、それでもインドを舞台にした良さを十分に発揮しています。うざいほど前向きなソニーを演じるのは「スラムドッグ・ミリオネア」のデヴ・パテル。時には失敗して落ち込むけど、いつも物事を良い方向に考え、元気いっぱいな姿は見ているこちらにもエネルギーを与えてくれます。
もう一つ、物語のダニエルとイヴリンの大人の恋も、人間はいくつになっても、人を愛することが大切だということを思い起こさせてくれます。老人だから遠慮することなんてない、今が人生で一番幸せだと思うことはなんと素敵なことでしょうか。ダニエルを応援してくれる娘のローラ(クレア・プライス)との関係も、男親としてはうらやましい限りです。
同時に、イヴリン、ミュリエルが異国の地でしっかりと働いていることにも敬意を表します。日本人が東南アジアにリタイア後いっても、ゴルフ三昧とかそんな感じですが、滞在者たちの多くは、地元に溶け込んで働くことで、イギリスで味気ない生活をするよりも、遥かに多くのものを得ています。
そして、なんと言ってもクライマックスのみんなのダンス。インド人キャストのダンスはさすがですが、リチャード・ギア、ビル・ナイ、ジュデイ・デンチといった欧米を代表する名優たちが、きれっきれに腰を振って踊るシーンは、ほとほと楽しくなりました。余韻の終わるラストもすてきですしね。
疲れているときや落ち込んでいるときに見れば、元気を与えてくれること間違いなし。前作もDVD借りて見てみたいなあ。
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