作品情報 2016年アメリカ映画 監督:ザック・スナイダー 出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス 上映時間:152分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2016年劇場鑑賞71本目
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【ストーリー】
前作・「マン・オブ・スティール」で描かれた、スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)とゾッド将軍(マイケル・シャノン)の闘いで街は大きな被害を受けて、罪のない人々が巻き添えで死亡した。本社ビルが倒壊し、社員に犠牲が出たブルース・ウェイン=バットマン(ベン・アフレック)は、スーパーマンの巨大なパワーがかえって人類に仇をなすのではと危機感を持っていた。
一方、スーパーマンの人間体で新聞記者のクラーク・ケントは、街の治安を守るために悪者をボコボコにするバットマンが、街の平和を乱しているという記事を取材していた。そのころ、大金持ちのレックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、スーパーマンのパワーを抑える不思議な鉱物クリプトナイトを発見し、それでスーパーマンを倒す兵器を作ろうとの計画を立てる。
【感想】
暗い雰囲気とアクションは派手でしたが、アメコミのファンじゃないと分からない部分が多い上、前半と後半が別のストーリーともいえ、これじゃあ、日本はもとより、アメリカでも大ヒットしないよなと納得。最低、「マン・オブ・スティール」を見ていないと分からないでしょう。
前半は、スーパーマンが大の悪を倒すために、善良な市民が犠牲になっていいのかという、ヒーロー映画の存在をつきつめるような展開になります。アメリカ議会にスーパーマンが召還され、公聴会で証言するなどという、いかにもアメリカらしい動きもあり、正直、このテーマでやれば、個人的には傑作になったと思います。
ところが、ルーサーが何をしたいのか分からない。過去のスーパーマンシリーズのような世界征服を狙う悪人と単純化すればいいのでしょうけど、IT長者のオタクまんまのジェシー・アイゼンバーグが、中盤である行動をとって、それ以降は、単なるスーパーマンとバットマンの殴り合いになってしまい、前半のテーマは吹き飛んでしまいます。
そして、終盤はとんでもない怪物があらわれ、スーパーマンとワンダーウーマン(ガル・ガドット)という超人が対決し、単なる人間であるバットマンは置いてきぼり。タイトルロールはバットマンじゃなかったのかい、おい。結局アクションをど派手にしたかっただけなのでしょうか。
ワンダーウーマンをはじめ、アメコミのことを知らないと、この人誰状態の場面が多数あり、前半は後半で説明されると思っていたけど、後半までスルー状態だったのはがっかり。やはり、アメコミ映画はファン向けの作品なのかと思うことしきりでした。
また、ロイス・レーン役のエイミー・アダムスが、まったく活躍しないのもがっかり。一応、謎の手がかりを解く場面もあるのだけど、それって、なんでこうなったのか分からないまま進むのだから。歴代のスーパーマン映画で一番魅力のないヒロインになっていました。とはいえ、雰囲気とアクションは楽しめるので、3Dでお気楽にみるのもいいかもしれません。
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