作品情報 2015年アメリカ映画 監督:ビリー・レイ 出演:キウェテル・イジョフォー、ジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマン 上映時間:111分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2016年劇場鑑賞129本目
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【ストーリー】
2002年、再びイスラムテロの脅威がささやかれるなか、ロスの検察局にテロ対策合同捜査班が設置された。FBI捜査官のレイ(キウェテル・イジョフォー)は着任したばかりのエリート検事補クレア(ニコール・キッドマン)に好意を抱いていた。ある日、監視先のモスクの隣で、若い女性の遺体が発見された。レイは被害者を見て驚く。同僚の検察局捜査官ジェス(ジュリア・ロバーツ)の娘、キャロライン(ゾーイ・グラハム)だったのだ。
レイは、マージン(ジョー・コール)という男を容疑者として割り出すが、彼はモスクに食い込んだテロ捜査班の情報屋だった。上層部から、マージンに触らないようにとの圧力がかかる。
【感想】
現在と2002年の入れ子状態で繰り返す構造になっています。9.11後のアメリカというのが、いかにぴりぴりした雰囲気だったか想起させられるし、事件から13年たっても関係者に与えた心の傷が深いかというのも良く分かります。
ただ、レイが容疑者を割り出した理由というのが、ちょっと現実離れした理由で、しかも、だれもそれに文句をつけずに、実際そうだったというのがびっくり。むしろ、誤認逮捕をして大問題になるというのならば話に深みがでたのに。それなら、現代パートのレイのミスとの伏線になったのだけど。
また、レイとクレアの恋愛パートもミスキャストに見えました。ハーバード出のエリートと現場のたたき上げという構図を狙ったのでしょうけど、レイが美人のクレアを好きになるのは分かるけど、思い込みで暴走ばかりしているレイを、クレアのほうも好きになるというのがまったくわからない。さらに、ジェスとの関係も不思議で、まだ、ジェスとレイが恋愛関係に陥るほうが納得できたのですが。
ジュリアは「マネーモンスター」に引き続いて鑑賞になりましたが、こちらでは役作りでものすごいやつれた顔になっておりびっくり。ニコールが美人役を続けているのと対照的でした。
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